目次
コイルの重量計算は、重さ(kg)=コイルの幅(m)×長さ(m)×単位質量(kg/㎡)で出せ、ガルバリウム鋼板0.35mm・914mm幅なら1mあたり約2.69kgです。重さから長さ・外径も逆算でき、このページの SITE BOARD(サイトボード)の無料ツールでは役物の板取りとコイルの取り数・注文本数まで出せます。この記事では、コイルの重量計算の式、重さから長さ・外径を逆算する方法、ガルバリウム鋼板の重量の板厚別の目安、Excelの式が分かります。板金工事店や屋根・外壁の工事会社で、コイルの注文や荷揚げの重さを手計算している方に向けた記事です。
コイルの重量計算の基本
コイルの重量計算は、板厚×幅×長さ×密度か、幅×長さ×単位質量のどちらかで行います。鋼板は密度7.85g/cm³で計算するのが基本で、ガルバリウム鋼板の重量はめっきの分だけ重くなります。
コイルの重量計算の式
コイルの重量計算の基本の式は次の3つで、長さ・外径の逆算を含めると4つの式で計算できます。
重さ(kg)= 板厚(mm)× 幅(m)× 長さ(m)× 密度(g/cm³)
重さ(kg)= 幅(m)× 長さ(m)× 単位質量(kg/㎡)
単位質量(kg/㎡)= 板厚(mm)× 密度(g/cm³)
板厚をmm、幅と長さをm、密度をg/cm³で入れると、コイルの重量計算の答えがそのままkgで出ます。密度7.85g/cm³は7,850kg/m³なので、1mm厚の鋼板は1㎡あたり7.85kgです。
役物の板取りで出た面積と、コイル1mあたりの重さは次の式で出します。
役物の面積 = 展開幅(m)× 長さ(m)× 本数
コイル1mあたりの重さ = コイルの幅(m)× 単位質量
単位質量とは
単位質量は、板1㎡あたりの重さ(kg/㎡)です。コイルの重量計算では、板厚と密度を毎回掛けるより、単位質量を使う方が早く出せます。
ガルバリウム鋼板の重量を鋼の密度7.85だけで出すと、実際より軽めになります。原板の両面にめっき層が付いていて、その重さが「板厚×7.85」に入らないためです。塗装した鋼板では、塗膜の分も加わります。このため、このツールのガルバリウム鋼板の重量計算は、製品ごとの単位質量で行います。
ガルバリウム鋼板の重量計算の例(0.35mm・914mm幅)
ガルバリウム鋼板の重量計算では、このツールの0.35mmの単位質量2.948kg/㎡を使います。
- コイル1mあたり:0.914m × 2.948kg/㎡ = 約2.69kg
- 20mのコイル1本:2.694kg × 20m = 約53.9kg
- 役物の板取りで出た展開幅130mm・長さ2.7mの役物4本:0.13 × 2.7 × 4 × 2.948 = 約4.14kg
たとえば、ガルバリウム鋼板 0.35mm(単位質量 2.948kg/㎡)で、展開幅130mm・長さ2,700mmの水切りを4本作るなら、面積は 0.13 × 2.7 × 4 = 1.404㎡、重さは 1.404 × 2.948 = 約4.1kg です。914mm幅のコイルは、1mあたり 0.914 × 2.948 = 約2.69kg になります。
ミリ単重とコイル単重の違い
コイルの重量計算で使うコイル単重は1巻き(1コイル)の重さで、ミリ単重は板幅1mmあたりの重さです。
ミリ単重(kg/mm)= コイル単重(kg)÷ 板幅(mm)
スリット後の重さ(kg)= ミリ単重 × スリット幅(mm)
たとえば914mm幅・1,000kgのコイルなら、ミリ単重は1,000 ÷ 914 = 約1.094kg/mmです。130mm幅に割くとコイルの取り数は7本で、1本は1.094 × 130 = 約142kgになります。スリット後のコイルの重量計算は、ミリ単重に幅を掛けるだけで済みます。
材質ごとの密度
厚みが早見表に無い板は、材質の密度でコイルの重量計算をします。
| 材質 | 密度(g/cm³) | 1mm厚の単位質量(kg/㎡) |
|---|---|---|
| 鋼(鉄) | 7.85 | 7.85 |
| ステンレス | 約7.93 | 約7.93 |
| アルミ | 約2.70 | 約2.70 |
| 銅 | 約8.89 | 約8.89 |
1mm厚の単位質量(kg/㎡)は、密度(g/cm³)と同じ数字です。板厚がt mmなら、その数字にtを掛けます。密度は規格や合金で少し変わるので、正確な値はメーカーの資料で確かめてください。ガルバリウム鋼板の重量は、鋼の7.85にめっきの分が加わるため、この表の鋼の値より重くなります。
ガルバリウム鋼板の重量は1㎡あたり何kg?
ガルバリウム鋼板の重量は、0.35mmで1㎡あたり約2.95kg(このツールの単位質量2.948kg/㎡)です。0.27mmは約2.32kg/㎡、0.4mmは約3.34kg/㎡、0.5mmは約4.13kg/㎡が目安です。
ガルバリウム鋼板の重量 早見表(板厚別・1mあたり)
| 板厚 | ガルバリウム鋼板の重量(kg/㎡) | 914mm幅のコイル(kg/m) | 1,219mm幅のコイル(kg/m) |
|---|---|---|---|
| 0.27mm | 約2.32(目安) | 約2.12 | 約2.83 |
| 0.35mm | 2.948(ツールの単位質量) | 2.694 | 3.594 |
| 0.4mm | 約3.34(目安) | 約3.05 | 約4.07 |
| 0.5mm | 約4.13(目安) | 約3.77 | 約5.03 |
出典: SITE BOARD 編集部 調べ(2026年10月、本文の式で計算。0.35mmはこのツールの単位質量。ほかの板厚は7.85×板厚に、0.35mmで出ためっき分0.2kg/㎡を足した目安)
目安の行は、めっき分が板厚によらず同じと見た計算値です。製品ごとのガルバリウム鋼板の重量は、ツールが持つ下の単位質量の表で確かめてください(2026年9月14日時点。出典は表の下)。
ガルバリウム鋼板
| 板厚 | 単位質量 | 610mm幅 1mあたり | 762mm幅 1mあたり | 914mm幅 1mあたり | 1,000mm幅 1mあたり | 1,219mm幅 1mあたり |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 0.27mm | 2.32kg/㎡ | 1.42kg | 1.77kg | 2.12kg | 2.32kg | 2.83kg |
| 0.30mm | 2.555kg/㎡ | 1.56kg | 1.95kg | 2.34kg | 2.56kg | 3.11kg |
| 0.35mm | 2.948kg/㎡ | 1.80kg | 2.25kg | 2.69kg | 2.95kg | 3.59kg |
| 0.40mm | 3.34kg/㎡ | 2.04kg | 2.55kg | 3.05kg | 3.34kg | 4.07kg |
| 0.50mm | 4.125kg/㎡ | 2.52kg | 3.14kg | 3.77kg | 4.13kg | 5.03kg |
| 0.60mm | 4.91kg/㎡ | 3.00kg | 3.74kg | 4.49kg | 4.91kg | 5.99kg |
めっき前の原板の厚さ(表示厚さ)× 7.85kg/(mm・㎡) に、屋根用の標準のめっき付着量 AZ150 のめっき量定数 0.200kg/㎡ を足した単位質量です(JIS G 3321・G 3322 の質量の計算方法。日鉄鋼板の単位質量表と同じ値)。塗膜の重さは含みません。 出典: 日鉄鋼板「ガルバリウム鋼板」単位質量表・ JIS G 3321(標準寸法・質量の計算方法)・ JIS G 3322(塗装した鋼板の標準寸法・質量の計算方法)
銅板
| 板厚 | 単位質量 | 365mm幅 1mあたり | 1,000mm幅 1mあたり |
|---|---|---|---|
| 0.30mm | 2.682kg/㎡ | 0.98kg | 2.68kg |
| 0.35mm | 3.129kg/㎡ | 1.14kg | 3.13kg |
| 0.40mm | 3.576kg/㎡ | 1.31kg | 3.58kg |
| 0.50mm | 4.47kg/㎡ | 1.63kg | 4.47kg |
三菱マテリアルが公表している比重 8.94(C1100・C1220)× 板厚で出した単位質量です。幅は JIS H 3100 の板の代表寸法(365×1,200mm・1,000×2,000mm)の幅です。 出典: 三菱マテリアル 銅(C1100・C1220)の物理的性質・ JIS H 3100(板の代表寸法)
ステンレス
| 板厚 | SUS304 | SUS443J1 | SUS444 | SUS445J1 | SUS445J2 |
|---|---|---|---|---|---|
| 0.30mm | 2.379kg/㎡ | 2.322kg/㎡ | 2.325kg/㎡ | 2.307kg/㎡ | 2.319kg/㎡ |
| 0.40mm | 3.172kg/㎡ | 3.096kg/㎡ | 3.1kg/㎡ | 3.076kg/㎡ | 3.092kg/㎡ |
| 0.50mm | 3.965kg/㎡ | 3.87kg/㎡ | 3.875kg/㎡ | 3.845kg/㎡ | 3.865kg/㎡ |
| 0.60mm | 4.758kg/㎡ | 4.644kg/㎡ | 4.65kg/㎡ | 4.614kg/㎡ | 4.638kg/㎡ |
コイル1mあたりの重さは、単位質量 × コイルの幅(m)です。 JIS G 4305 の鋼種ごとの基本質量(kg/(mm・㎡))× 板厚で出した単位質量です。板厚と幅は、JIS G 4305 の標準寸法から選べます。 出典: JIS G 4305(基本質量・標準寸法)・ ステンレス協会 ステンレスの物理的性質
実際のガルバリウム鋼板の重量は、めっきの付着量や塗装の有無、製品ごとの板厚の許容差で変わります。運搬や荷揚げの計画では、お店やメーカーの資料でも確かめてください。
めっきでガルバリウム鋼板の重量はどのくらい増えるか
同じ0.35mmでも、鋼の密度で出した値とガルバリウム鋼板の重量には約7%の差があります。
| 板厚 | 鋼の密度で計算(kg/㎡) | ガルバリウム鋼板の重量(kg/㎡) | 差 |
|---|---|---|---|
| 0.27mm | 2.120 | 約2.32(目安) | 約9%重い |
| 0.35mm | 2.748 | 2.948(ツールの単位質量) | 約7.3%重い |
| 0.4mm | 3.140 | 約3.34(目安) | 約6%重い |
| 0.5mm | 3.925 | 約4.13(目安) | 約5%重い |
出典: SITE BOARD 編集部 調べ(2026年10月、本文の式で計算。鋼は7.85×板厚、ガルバリウム鋼板0.35mmはこのツールの単位質量、ほかは上の早見表の目安)
めっき分が同じなら、板が薄いほど差の割合は大きくなります。ガルバリウム鋼板の重量計算を鋼の密度だけで済ませると、荷揚げの重さを軽く見積もることになります。
コイルの重量計算で重さから長さはどう出す?
コイルの長さは、長さ(m)=重さ(kg)÷(幅(m)×単位質量(kg/㎡))で出せます。コイルの重量計算の式を、長さについて解いた形です。
たとえばガルバリウム鋼板の重量が100kg(0.35mm・914mm幅)なら、100 ÷(0.914 × 2.948)= 100 ÷ 2.694 = 約37.1mです。残ったコイルの重さを量れば、あと何m使えるかの目安になります。
外径・内径からコイル1巻きの重さはどう出す?
巻いたコイル1巻きの重さは、重さ=π/4×(外径²−内径²)×幅×密度で出せます。ドーナツ形の断面の面積に幅を掛けて体積を出し、密度を掛けるコイルの重量計算です。
外径・内径から求めるコイルの重量計算の例
内径508mm・外径700mm・幅914mmの鋼板コイル(密度7.85g/cm³)で、mm→m→kgの順に計算します。
- mmをmに直す:外径0.700m、内径0.508m、幅0.914m
- 断面の面積:0.7854 ×(0.4900 − 0.2581)= 約0.1822㎡
- 体積:0.1822 × 0.914 = 約0.1665m³
- 重さ:0.1665 × 7,850kg/m³ = 約1,307kg
板厚0.35mmなら、このコイルの長さは断面の面積÷板厚=0.1822 ÷ 0.00035 = 約520mです。
ガルバリウム鋼板の重量で出すときは、密度の代わりに換算密度(単位質量÷板厚)を使います。0.35mmなら2.948 ÷ 0.35 = 約8.42g/cm³で、同じ寸法のガルバリウム鋼板の重量は約1,400kgです。
コイルの内径は508mmと610mmのどちらが多い?
鋼板コイルの内径は508mm(20インチ)と610mm(24インチ)が標準で、どちらになるかは製品や取扱店によって違います。鋼板メーカーのカタログでも、内径はこの2つのどちらかが標準とされています。屋根・外壁用のコイルでどちらが多いとは言い切れないので、注文先に確かめてください。内径が違うと、同じ外径でもコイルの重量計算の答えが変わります。
コイルの重量から外径はどう出す?
外径=√(内径²+4×重量÷(π×幅×密度))で出せます。保管場所や荷姿を決めるときに使う、コイルの重量計算の逆算です。
0.35mm・914mm幅・内径508mm・重量1tの鋼板コイル(7.85g/cm³)で計算します。
- 単位をそろえる:重量1,000kg、幅0.914m、密度7,850kg/m³、内径0.508m
- 4 × 1,000 ÷(3.1416 × 0.914 × 7,850)= 4,000 ÷ 22,541 = 約0.1775㎡
- 内径²を足す:0.508² = 0.2581 → 0.1775 + 0.2581 = 0.4356
- 外径:√0.4356 = 約0.660m(約660mm)
検算として、このコイルの長さは1,000 ÷(0.35 × 0.914 × 7.85)= 約398mです。
Excelでコイルの重量を計算するには?
Excelでは、セルに板厚・幅・長さ・密度を入れ、下の式を貼るとコイルの重量計算表になります。入れるセルは、B2に板厚(mm)、C2に幅(mm)、D2に長さ(m)、E2に密度(g/cm³)、F2に外径(mm)、G2に内径(mm)、H2に重量(kg)です。
| コイルの重量計算で求めるもの | Excelの式 |
|---|---|
| 重量(長さから) | =B2*C2/1000*D2*E2 |
| 長さ(重量から) | =H2/(B2*C2/1000*E2) |
| 重量(外径・内径から) | =PI()/4*(F2^2-G2^2)*C2*E2/10^6 |
| 外径(重量から) | =SQRT(G2^2+4*H2*10^6/(PI()*C2*E2)) |
B2に0.35、C2に914、D2に10、E2に7.85を入れると、重量は約25.1kgです。ガルバリウム鋼板の重量計算では、E2に換算密度(0.35mmなら約8.42)を入れます。
荷揚げ・運搬にコイルの重さをどう使う?
注文するコイル1本の重さを出しておくと、人力で運ぶか、荷揚げ機を使うかを前もって決められます。
荷揚げ・運搬の重さの目安
現場から事務所に戻って翌日の段取りを組むときは、コイルの重量計算を長さ別に並べておくと判断が早くなります。長さ別のガルバリウム鋼板の重量は、1mあたり2.694kgに長さを掛けるだけです。
| コイルの長さ | ガルバリウム鋼板の重量(0.35mm・914mm幅) |
|---|---|
| 10m | 約26.9kg |
| 20m | 約53.9kg |
| 30m | 約80.8kg |
| 50m | 約134.7kg |
出典: SITE BOARD 編集部 調べ(2026年10月、本文の式で計算。1mあたり0.914×2.948=2.694kgに長さを掛けた値)
何kgから荷揚げ機を使うかは、会社の安全の基準と、荷揚げ機に積める重さで決めてください。屋根の上では、重さが一か所に集まらない置き場所も考えておきます。
914mm幅のコイルから何本取れる?(コイルの取り数)
コイルの取り数は、使える幅÷展開幅を切り捨てた数で、914mm幅・展開幅130mmなら7本(余り4mm)です。耳を片側5mmずつ落とすと使える幅は904mmになり、コイルの取り数は6本に減ります。
コイルの取り数 = 使える幅 ÷ 展開幅(切り捨て)
耳を落とすとコイルの取り数はどう変わる?
耳を落とすと使える幅が狭くなり、展開幅によってはコイルの取り数が1本減ります。
| 展開幅 | コイルの取り数(914mm幅・耳なし) | コイルの取り数(片側5mm落とし・904mm) |
|---|---|---|
| 100mm | 9本 | 9本 |
| 130mm | 7本 | 6本 |
| 150mm | 6本 | 6本 |
| 200mm | 4本 | 4本 |
| 300mm | 3本 | 3本 |
| 455mm | 2本 | 1本 |
出典: SITE BOARD 編集部 調べ(2026年10月、本文の式で計算。使える幅÷展開幅を切り捨て)
130mmや455mmのように余りが少ない展開幅は、耳を落とすとコイルの取り数が減りやすくなります。役物の板取りの前に、耳を落とすかどうかを決めておきましょう。
展開幅ごとのコイルの取り数 早見表
| 展開幅 | 365mm幅 | 610mm幅 | 762mm幅 | 914mm幅 | 1,000mm幅 | 1,219mm幅 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 100mm | 3本(余り65mm) | 6本(余り10mm) | 7本(余り62mm) | 9本(余り14mm) | 10本(余り0mm) | 12本(余り19mm) |
| 120mm | 3本(余り5mm) | 5本(余り10mm) | 6本(余り42mm) | 7本(余り74mm) | 8本(余り40mm) | 10本(余り19mm) |
| 130mm | 2本(余り105mm) | 4本(余り90mm) | 5本(余り112mm) | 7本(余り4mm) | 7本(余り90mm) | 9本(余り49mm) |
| 150mm | 2本(余り65mm) | 4本(余り10mm) | 5本(余り12mm) | 6本(余り14mm) | 6本(余り100mm) | 8本(余り19mm) |
| 180mm | 2本(余り5mm) | 3本(余り70mm) | 4本(余り42mm) | 5本(余り14mm) | 5本(余り100mm) | 6本(余り139mm) |
| 200mm | 1本(余り165mm) | 3本(余り10mm) | 3本(余り162mm) | 4本(余り114mm) | 5本(余り0mm) | 6本(余り19mm) |
| 250mm | 1本(余り115mm) | 2本(余り110mm) | 3本(余り12mm) | 3本(余り164mm) | 4本(余り0mm) | 4本(余り219mm) |
| 300mm | 1本(余り65mm) | 2本(余り10mm) | 2本(余り162mm) | 3本(余り14mm) | 3本(余り100mm) | 4本(余り19mm) |
| 350mm | 1本(余り15mm) | 1本(余り260mm) | 2本(余り62mm) | 2本(余り214mm) | 2本(余り300mm) | 3本(余り169mm) |
| 400mm | — | 1本(余り210mm) | 1本(余り362mm) | 2本(余り114mm) | 2本(余り200mm) | 3本(余り19mm) |
| 450mm | — | 1本(余り160mm) | 1本(余り312mm) | 2本(余り14mm) | 2本(余り100mm) | 2本(余り319mm) |
| 500mm | — | 1本(余り110mm) | 1本(余り262mm) | 1本(余り414mm) | 2本(余り0mm) | 2本(余り219mm) |
耳を落とさない場合のコイルの取り数です。「—」はコイルの幅より展開幅が広く、取れないものです。
役物の板取りで展開幅はどう出す?
役物の板取りに使う展開幅は、ハゼや折り返しも含めた折り寸法の合計で、10・50・50・10・10mmの水切りなら130mmです。曲げの伸びを補正する決まりがある会社は、補正後の展開幅を入れてください。展開幅が決まれば、コイルの取り数と役物の板取り図が出せます。
展開幅 = 折り寸法の合計
何mのコイルを何本注文すればいい?
役物の板取りで出た切り出す長さを、注文できる長さのコイルごとに振り分けて本数を数えます。1回に切り出す長さは2本のコイルにまたがって取れないため、切り上げの本数より1本多く要ることがあります。たとえば合計22.86mの役物の板取りでも、10mのコイルなら3本要ります。コイルの取り数(幅方向に何本取れるか)と、長さ方向の振り分けの両方で注文本数が決まります。
開発者から見たポイント
SITE BOARD でこのツールを作るときに、実際に判断したことです。
切り上げ計算だけでは1本足りなくなる
役物の板取りで出た長さをコイルの長さで割り、切り上げるだけでは、切り出す長さの組み合わせによって1本足りなくなります。そこで、1本目・2本目…のコイルごとの取り方まで数えて、注文本数を出す設計にしました。
読めない寸法を推測で埋めない
手書きの役物の図を読み取るAIは、読めなかった寸法を推測で埋めず、赤枠で残します。推測した寸法で役物の板取りをすると、コイルの取り数や注文本数がずれても気づきにくいからです。
7.85×板厚ではなく製品の単位質量を使う
0.35mmのガルバリウム鋼板の重量は、7.85×板厚で出すより約7%重くなります。コイルの重量計算で荷揚げの重さを軽く見ないよう、製品ごとの単位質量と出典を早見表に載せています。
重さを1mあたりで出す
注文するコイルの長さは、現場ごとに変わります。1mあたりの重さが分かれば、長さを掛けるだけでコイル1本の重量計算ができ、荷揚げの段取りにそのまま使えます。
ツールの使い方と機能
1. 役物の展開幅・長さ・本数を入れる
水切り・唐草・ケラバ・棟包みなど、役物ごとに展開幅(W)・長さ(L)・本数を入れます。名前は無くても計算できます。役物は30行まで、本数の合計は1,000本まで、1回で役物の板取りができます。
2. 板材・板厚・コイルの幅を選ぶ
ガルバリウム鋼板・銅板・ステンレスから板材を選び、板厚とコイルの幅を選びます。一覧に無い幅は「その他」で入れます(板厚はコイルの重量計算に使うので、一覧から選んでください)。耳を切りそろえる場合は、「詳しい条件」で片側の幅を入れると、使える幅でコイルの取り数を出します。
3. 注文できるコイルの長さを選ぶ
お店で注文できるコイルの長さを選びます(8つまで)。一覧に無い長さは「長さを足す」で足せます。多めに見るときは、ロス(予備)を選びます。
4. 計算して、注文パターンと板取り図を確かめる
「計算する」を押すと、必要なコイルの長さ、役物の本数と長さの合計、役物とコイルの重さ、歩留まりが出ます。注文は、1種類の長さでそろえる注文と、長さを組み合わせた注文を、合計の長さが短い順に並べます。「コイルごとの取り方を見る」で、各コイルからどの取り方を何回切り出すかも確かめられます。役物の板取り図は印刷やPDFにでき、結果のリンクから開き直せます。
手書きの役物の図から読み取る(会員)
現場で描いた役物の図を撮ってアップロードすると、AIが展開幅・長さ・本数を読み取って入力欄に入れます。SITE BOARD の会員(無料期間中の方・作業員アカウントを含む)が使えます。図は、読み取った内容を確かめられるよう保存します(同じ会社の方だけが開けます)。読み取りやすい図のコツは次のとおりです。
- 役物ごとに断面を描き、辺のそばに mm で寸法を書く
- 「W=130」のように展開幅を書く(書かなければ、折り寸法の合計にします)
- 「L=2700 4本」のように長さと本数を書く
- 名前や板材・板厚(GL 0.35 など)も書いておく
- 紙の真上から、明るい場所で撮る(写真とPDFを合わせて3つまで)
結果を保存して、積算に取り込む(会員)
SITE BOARD の会員は、計算結果を会社の結果として保存できます。作業員アカウントで現場から保存した結果も、事務所の方が開けます。「選んだパターンで積算に取り込む」を押すと、コイル(材料費)と役物ごとの長さ(労務費)の明細が入った積算の新規作成画面が開きます。単価を入れれば、見積書・発注書に進めます(屋根材の数量は屋根材の数量計算で出せます)。
1日に使える回数
登録なしでは1日3回、本登録(ご契約)の会社のアカウントは1日10回まで計算できます。手書きの図の読み取りは、無料期間中は1日1回、本登録の会社のアカウントは1日5回です。
コイル注文・重量確認チェックリスト
- □ 役物の板取りの展開幅は折り寸法の合計か(会社の曲げの補正を入れたか)
- □ 耳を落とす幅を引いて、コイルの取り数を出したか
- □ 役物の板取りで、役物の長さの向きをコイルの長さの向きにそろえたか
- □ 注文本数は、コイルごとの取り方まで見て数えたか
- □ お店で注文できる長さ・切り売りの単位を確かめたか
- □ コイルの重量計算で、幅と長さの単位をmにそろえたか
- □ 板厚・めっきに合う単位質量でコイルの重量計算をしたか
- □ ガルバリウム鋼板の重量を鋼の密度だけで出していないか
- □ 巻いたコイルは、内径(508mmか610mmか)を注文先に確かめたか
- □ 荷揚げするコイル1本と全体の重さ(kg)を出したか
- □ 巻き始め・巻き終わりの傷みや切断の失敗に備えて、ロス(予備)を見たか
- □ 発注の前に、現場の実測と照らし合わせたか
まとめ
コイルの重量計算は、幅×長さ×単位質量か、板厚×幅×長さ×密度で出せます。巻いたコイルは外径・内径から重さを出せ、逆に重さから長さや外径も求められます。ガルバリウム鋼板の重量は、鋼の密度だけで出さず、製品の単位質量で計算するのが安全です。役物の板取りでコイルの取り数と注文本数も一緒に出せば、コイルの頼みすぎや不足を防げます。
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よくある質問
コイルの重さから長さを出すには?
長さ(m)=重さ(kg)÷(幅(m)×単位質量(kg/㎡))で出せます。ガルバリウム鋼板0.35mm・914mm幅で100kgなら、100 ÷ 2.694 = 約37.1mです。
コイルの重量から外径を求めるには?
外径=√(内径²+4×重量÷(π×幅×密度))で出せます。0.35mm・914mm幅・内径508mm・1tの鋼板コイルなら、外径は約660mmです。
コイルの内径は508mmと610mmのどちらが多いですか?
鋼板コイルの内径は508mmと610mmが標準で、どちらになるかは製品や取扱店によって違います。どちらが多いとは言い切れないため、コイルの重量計算の前に注文先へ確かめてください。
ガルバリウム鋼板の重量は1㎡あたり何kgですか?(板厚別)
0.35mmで約2.948kg/㎡です(このツールの単位質量)。0.27mmは約2.32kg/㎡、0.4mmは約3.34kg/㎡、0.5mmは約4.13kg/㎡が目安です。製品ごとの値は、ページ内の単位質量の表で確かめてください。
10m・20mのコイル1本の重さは?
本文の「荷揚げ・運搬の重さの目安」の表に、長さ別のガルバリウム鋼板の重量をまとめています。
コイルの重量計算でミリ単重はどう使いますか?
ミリ単重=コイル単重÷板幅(mm)で出し、スリット幅を掛けるとスリット後の重さが分かります。914mm幅・1,000kgのコイルを130mm幅に割くと、1本は約142kgです。
役物の板取りを手計算すると、コイルを頼みすぎてしまいます。注文する長さと本数を複数のパターンで出せますか?
出せます。注文できる長さを選ぶと、1種類の長さでそろえる注文と、長さを組み合わせた注文を、合計の長さが短い順に並べます。1回に切り出す長さは2本のコイルにまたがって取れないため、このツールはコイルごとの取り方まで見て本数を数えます。
役物の展開幅(働き幅)はどうやって出しますか?
断面の各辺の寸法(折り寸法)を、端から端まで足した長さです。10・50・50・10・10mm と折る水切りなら130mmで、この合計をツールに入れて役物の板取りをします。
914mm幅のコイルから、展開幅130mmの役物は何本取れますか?
コイルの取り数は、914÷130=7.03 なので7本で、幅は4mm余ります。長さ2,700mmの役物が4本なら、コイルを2.7m切り出して4本取れます。
何mのコイルを何本注文すればいいですか?
役物の板取りで出た必要な長さを、お店で注文できる長さのコイルに振り分けて数えます。必要な長さ÷コイルの長さの切り上げでは足りないことがあるため、このツールはコイルごとの取り方まで見て本数を出します。
ガルバリウム鋼板・銅板・ステンレスのどれでも計算できますか?
計算できます。板材を選ぶと、その板材の板厚とコイルの幅の一覧から選べます。一覧に無い幅は「その他」で入れて計算できます。
コイルの端(耳)を切り落とす場合は?
「詳しい条件」で片側の幅を入れると、両側の分を除いた「使える幅」でコイルの取り数を出します。914mm幅で片側5mmずつ落とすと、展開幅130mmのコイルの取り数は6本になります。