目次
内装の数量計算は、部屋の間口・奥行・天井高を入れ、窓とドアの数を押すだけで終わります。壁・天井・床の面積と、クロスの必要メーター(巾数は壁ごとに切り上げ)、石膏ボードの枚数、スタッド・ランナー・振れ止めの本数、床材の数量、巾木の長さが出ます。部屋を足していくと、物件ぜんたいの発注表になります。このページでは、ツールの使い方と、クロス・石膏ボード・軽天・床材の数量の出し方をまとめています。
部屋の寸法から、材料の数量を一度に出すツールです
内装の拾い出しは、部屋ごとに壁・天井・床の面積を出し、そこからクロスのメーター数、石膏ボードの枚数、軽天の本数、床材の数量を別々に数えていく作業です。1件あたりの部屋数が多いほど時間がかかり、数え落としや掛け算の間違いも起きます。このツールは、部屋の間口・奥行・天井高と、窓・ドアの数を入れるだけで、その一続きをまとめて計算します。部屋を足していくと、物件ぜんたいの発注表になります。
計算はすべてこのページの中(サーバー)で行い、数量の出し方(根拠)も一緒に出します。登録なしで1日3回、SITE BOARD を本登録いただいている会社のアカウントは1日10回まで使えます。
使い方
- 部屋を足す…部屋名と種類(LDK・洋室・水回りなど)を選ぶと、よくある仕上げの組み合わせが入ります。
- 寸法を入れる…間口・奥行・天井高(mm)。天井高を空けておくと2,400mmで計算します。同じ間取りの部屋が複数あるときは「同じ部屋の数」に数を入れれば1つで済みます。
- 窓とドアを数える…よくある大きさのチップを「+」「−」で押すだけです。大きさが違うものは、近いものを選んでおいて、あとで寸法を直してください。
- 仕上げを選ぶ…壁・天井・床・巾木と、石膏ボード・軽天の有無。ボード2枚張り、回り縁もここで選べます。
- 計算する…部屋ごとの数量と、物件ぜんたいの発注表が出ます。
現場で寸法を書き込むための**現場記入シート(PDF・A4縦2枚)**も用意しています。部屋の一覧表と、L字の部屋を描く枠があるので、現調のときに書いて、事務所で入力するという使い方ができます。
クロス(壁紙)の必要メーターの出し方
クロスは壁ごとに巾数を数えます。部屋の周りの長さをまとめてクロスの幅で割ってはいけません。角でクロスは切れるので、壁1面ごとに「壁の長さ ÷ 有効幅」を切り上げた数が、その壁に要る巾の数になります。
- 有効幅は量産クロスで920mm(実寸95cmから重ね切り代3cmを引いた張り幅)。1m幅・輸入クロス(53cm幅)も選べます。
- 1巾の長さは天井高+切り代100mm(上下で10cm)。
- 柄物は、1巾の長さをリピート(柄の繰り返し)の整数倍に切り上げます。柄合わせの分だけ材料が増えます。
- 天井は、縦張り・横張りの両方を計算して少ないほうを出します。
- 最後にロス率(初期5%)を足して、0.5m単位で切り上げた数が発注の目安です。
窓やドアのある壁も、上下は張るので巾数は減らしていません(面積は引きます)。実際の割付で大きな開口を飛ばす場合は、出た数量から調整してください。
石膏ボードの枚数の数え方
「仕上げの面積 ×(1+割増)÷ 1枚の面積」を切り上げます。3×6(910×1820)なら1枚1.6562㎡、3×8(910×2420)なら2.2022㎡です。割増の初期値は10%で、端材の出方に合わせて変えられます。
- 壁12.5mm・天井9.5mmのように厚みが違うときは、別々に数えます。
- 2枚張りの部屋は、面積を2倍にして数えます。
- 荷揚げの目安になるよう、おおよその重さも出します(12.5mmの3×6が1枚約14kg、9.5mmが約11kg)。
- 設定で**「面ごとに割り付ける」**に変えると、壁・天井の一面ずつに定尺を並べて数えます(縦張り・横張りの少ないほう)。端の半端も1枚から切り出すので、面積+割増より多めに出ます。
軽天(LGS)の本数
スタッド・ランナー・振れ止め・スペーサーを、壁の長さと天井高から数えます。
- スタッド…壁ごとに「長さ ÷ ピッチ + 1」。角のスタッドは両側の壁で二重に数えてしまうので、角の数を引きます。ピッチはボード1枚張りで@303、2枚張りで@455が基本です。
- ランナー…部屋の周りの長さの2本ぶん(上下)。
- 振れ止め…床ランナー下端から1.2mごと、上部ランナーから400mm以内は省略します(公共建築工事標準仕様書)。天井高2,400mmなら1段、3,000mmなら2段です。
- スペーサー…スタッド1本につき600mmごと。
- 長さで出たものは、定尺で何本かに直します(初期4m。設定の「軽天材の定尺」で変えられます)。
スタッドの形(50・65・75・90・100形)は、天井高から入るものを選びます(設定で固定もできます)。
天井の下地(野縁・野縁受け・吊りボルト)
部屋ごとに「天井の下地(野縁)」を選ぶと、天井を組む部材も出ます。
- 野縁…部屋の長手方向に流し、短い方向に@303または@455で並べます(「長さ ÷ ピッチ + 1本」)
- 野縁受け…野縁に直交させ、@900で並べます
- 吊りボルト・ハンガー…@900の格子で数えます(野縁受けの本数 × 吊る位置の数)
- クリップ…野縁と野縁受けが交わる数
野縁・野縁受けも同じ定尺(初期4m)から切る前提で本数に直します。吊りボルトの長さは階高で変わるので、本数だけを出しています。
四角・L字・コの字・角が斜めの部屋
部屋の形は4つから選べます。
- 四角…間口と奥行の2つだけ
- L字…囲む四角の間口・奥行と、欠けている角(右上・右下・左下・左上)、欠けている部分の横と縦
- コの字…囲む四角の間口・奥行と、開いている辺(上・右・下・左)、その両側の腕の幅、へこみの奥行
- 角が斜め…隅切り。斜めに切る角と、切る部分の横・縦。切った所は1本の斜めの壁になります
L字とコの字は、内側の角(入隅)も壁として数えます。天井のクロスと床のシートは、巾ごとに「その帯で部屋がある長さ」で切るので、欠けた所にかかる巾は短くなります(囲む四角で数えると材料が余分に出ます)。
床材の数量
- クッションフロア・長尺シート…幅1820mmで、縦張り・横張りの両方を計算して少ないほうを出します。
- フロアタイル(457.2角)・Pタイル(303角)・タイルカーペット(500角)…割付で枚数を数え(端は切り上げ)、予備を足します。
- フローリング…1坪入りの梱包で何坪かを出します(1坪=3.3058㎡)。
- 巾木…部屋の周りの長さから、出入口の幅を引いた長さ。ソフト巾木は25m巻で何巻か、木巾木は定尺で何本かも出します。
勾配天井(天井が斜めの部屋)
ロフトや屋根なりの天井のように、天井が斜めの部屋も計算できます(四角の部屋で、片流れの勾配)。
- 入れるのは**「低いのはどの辺か」と「低い側の天井高」**の2つだけ。部屋の「天井高」が高い側になります
- 壁は壁ごとに台形(両端の高さの平均 × 長さ)で数えます
- 天井は勾配のぶん伸ばした面積です(水平の面積 × √(1+(高さの差÷奥行)²))。床は水平のままです
- クロスは巾ごとに、その所でいちばん高い天井高に合わせて切ります。いちばん高い所で全部切るより少なくなります
- 野縁も勾配の方向は斜めのぶん長くなります。振れ止めの段数は、いちばん高い所で数えます(安全側)
例:3,640×2,730 で奥が2,100・手前が3,600 の部屋なら、壁は36.31㎡、天井は11.34㎡(水平なら9.94㎡)です。
ふかし・柱型
配管を隠すための壁のふかしや、独立した柱を包む柱型も、部屋ごとに入れられます。
- 壁のふかし…ふえるのは**側面の2面ぶん(出 × 高さ × 2)**です。正面は元の壁と同じ面積なので二重に数えません。巾木も側面のぶんだけ増えます
- 柱型(独立)…4面がふえ、床と天井はその分だけ減ります。巾木は柱のまわり1周ぶん
- 軽天のスタッドは、壁のふかしで2本・柱型で4本ふえます。クロスの巾数も、ふえた面の幅から数えます
窓・ドアの引き方(0.5㎡以下は引かない)
国土交通省の「公共建築数量積算基準」では、下地や仕上げの数量を出すとき、1か所0.5㎡以下の開口部は引かないことになっています(鉄骨・石材は0.1㎡)。小さな窓のぶんは、まわりの手間と端材で消えてしまうためです。このツールも初期はこの決まりに合わせています。
会社のやり方に合わせて「全部引く」「引かない」にも切り替えられます。どの開口部を引いたかは、結果にそのまま出します。なお巾木と回り縁は、出入口(ドア・引戸・クローゼット)の幅だけを引いています。
部屋のひな形と、自社の材料を登録しておく
SITE BOARD の会員は、よく出る部屋と、いつも使う材料の規格を会社に登録しておけます。次からは選ぶだけで、同じ数え方・同じ規格で計算できます。登録したものは会社の中で共有されるので、誰が計算しても同じ数量になります。
部屋のひな形
部屋を開いて、いちばん下の「ひな形として登録」を押すと、その部屋の寸法・天井高・窓とドア・仕上げ・ふかしがまとめて残ります。次からは「+ 部屋を足す」の横の「ひな形から足す」で入ります。「洋室6帖(標準)」「ユニットバス前の洗面」のように、よく出る部屋を入れておくと、現調のあとの入力がほとんど選ぶだけになります。
自社の材料(メーカーの規格)
「自社の材料・部屋のひな形」を開いて「自社の材料」から登録します。登録できるのは、数量に効く規格だけです(単価は積算で入れてください)。
- クロス…有効幅・リピート・ロス率。1m幅や輸入品、柄物のリピートを会社の定番に合わせられます
- 石膏ボード…定尺(幅×長さ)。3×9や4×8など、標準にない定尺もここで足します(重さは厚みと定尺の大きさから出します)
- 床材…シート(幅)・タイル(一辺)・梱包(1梱包の面積)とロス率
- 巾木…高さと、1巻・1本の長さ。25m巻でも30m巻でも、その巻き数で出ます
- 軽天(スタッド)…形と定尺。定尺より天井の高い部屋があると、結果に注意書きが出ます
登録した材料は、設定と部屋の選択肢に「標準の材料のあと」に並びます。計算に使った規格はその結果に写して残すので、あとで規格を直しても、保存済みの結果の数量は変わりません(直した規格は、次に計算したときから効きます)。
ランナー・振れ止め・野縁の本数を出す軽天材の定尺は、「材料と数え方の設定」で変えられます(初期4,000mm)。3m材を使う現場では3,000mmにしてください。
結果を積算・見積りに使う
SITE BOARD の会員は、計算結果を会社の結果として保存し、そのまま積算に取り込めます。工種ごとに、材料の行(クロス・ボード・スタッドなど)と手間の行(㎡単価)が並び、数量の出し方も「根拠」に入ります。単価を入れれば、そのまま見積書・請求書まで作れます(AIで見積書を作る機能もあります)。
保存した結果は会社の中で共有され、事務所の方が開いて積算に取り込めます。現場で計算した数量を、事務所がそのまま見積りに使えるということです。
よくある質問
クロスの必要メーターはどう出しますか?
壁ごとに「壁の長さ ÷ クロスの有効幅(量産品は92cm)」を切り上げて巾数を出し、「天井高+切り代10cm」を掛けて合計します。部屋の周りの長さをまとめて割ってはいけません(角でクロスは切れるため)。柄物は、1巾の長さをリピート(柄の繰り返し)の整数倍に切り上げます。最後にロス率を足して0.5m単位で切り上げた数が発注の目安です。
窓やドアは引きますか?
初期の設定では、1か所0.5㎡を超える開口部だけを引きます(国土交通省「公共建築数量積算基準」の下地・仕上げの決まりと同じ)。設定で「全部引く」「引かない」にも変えられます。巾木と回り縁は、出入口の幅だけを引いています。
石膏ボードの枚数はどう数えますか?
壁・天井の面積に割増(初期10%)を掛けて、1枚の面積で割り、切り上げます。3×6(910×1820)なら1枚1.6562㎡です。壁12.5mm・天井9.5mmのように厚みが違えば別々に数え、2枚張りの部屋は2倍にします。荷揚げの目安になるよう、おおよその重さも出します。
軽天(LGS)の本数も出せますか?
出せます。スタッドは壁ごとに「長さ ÷ ピッチ + 1」を数え、角のスタッドを両側の壁で二重に数えないよう、角の数を引きます。ランナーは周りの長さの2本ぶん(上下)、振れ止めは床ランナー下端から1.2mごと(上部ランナーから400mm以内は省略)、スペーサーはスタッド1本につき600mmごとです。長さで出たものは定尺(初期4m。設定で変えられます)で何本かに直します。
L字やコの字の部屋も計算できますか?
できます。L字は、囲む四角の間口・奥行と、欠けている角(右上・右下・左下・左上)、欠けている部分の横と縦を入れます。コの字は、囲む四角の間口・奥行と、開いている辺、その両側の腕の幅、へこみの奥行を入れます。どちらも内側の角(入隅)を壁として数え、天井のクロスと床のシートは巾ごとに「その帯で部屋がある長さ」で切って数えます。
勾配天井(天井が斜めの部屋)も計算できますか?
できます。四角の部屋で「勾配天井」を選び、低いのはどの辺かと、低い側の天井高を入れてください(部屋の天井高が高い側になります)。壁は壁ごとに台形(両端の高さの平均)で、天井は勾配のぶん伸ばした面積で数えます。クロスは巾ごとに、その所でいちばん高い天井高に合わせて切るので、いちばん高い所で全部切るより少なくなります。
ふかしや柱型も数えられますか?
できます。部屋ごとに「ふかし・柱型」を足して、幅・出・高さ・数を入れてください。壁のふかしは側面の2面ぶん(出 × 高さ × 2)がふえます(正面は元の壁と同じ面積なので二重に数えません)。独立した柱型は4面がふえ、床と天井はその分だけ減ります。巾木とスタッドもあわせてふえます。
天井の下地(野縁)も出せますか?
出せます。部屋ごとに「天井の下地(野縁)」を選ぶと、野縁(@303または455)・野縁受け(@900)・吊りボルトとハンガー(@900の格子)・クリップ(野縁と野縁受けの交点)の数が出ます。野縁と野縁受けは定尺4mから切る前提で本数に直します。
床材の数量はどう出しますか?
クッションフロアや長尺シートは、縦張り・横張りの両方を計算して少ないほうを出します(幅1820mmの場合)。フロアタイル(457.2角)・Pタイル(303角)・タイルカーペット(500角)は割付で枚数を数え、予備を足します。フローリングは1坪入りの梱包で何坪かを出します。
いつも使う材料の規格を登録できますか?
SITE BOARD の会員は、クロス(有効幅・リピート・ロス率)・石膏ボード(定尺)・床材(シートの幅/タイルの一辺/1梱包の面積)・巾木(高さと1巻の長さ)・軽天(形と定尺)を会社に登録しておけます。登録すると設定と部屋の選択肢に並び、次からは選ぶだけで同じ規格で計算できます。計算に使った規格はその結果に写して残すので、あとで規格を直しても保存済みの結果の数量は変わりません。
よく出る部屋を登録しておけますか?
登録できます。部屋を開いていちばん下の「ひな形として登録」を押すと、寸法・天井高・窓とドア・仕上げ・ふかしがまとめて残ります。次からは「ひな形から足す」で入るので、同じような間取りが続く物件では入力がほとんど選ぶだけになります。登録したひな形と材料は会社の中で共有され、誰が計算しても同じ数量になります。
1日に何回使えますか?
登録なしでは1日3回、SITE BOARD を本登録(ご契約)いただいている会社のアカウント(作業員アカウントを含む)は1日10回まで計算できます。無料期間中の会社のアカウントは、登録なしと同じ1日3回です。同じ物件のまま仕上げや材料を変えて計算し直すのは、最初の1回に含みます。
結果を積算・見積りに使えますか?
SITE BOARD の会員は、結果を会社の結果として保存し、積算に取り込めます。クロス・石膏ボード・軽天・床材・巾木の数量と、工種ごとの手間(㎡単価)の行、数量の出し方(根拠)が入るので、単価を入れれば見積書まで作れます。