目次
- 施工管理システムとは?工事管理システム・施工管理アプリとの関係
- 施工管理システムと工事管理システムは違う?
- 施工管理アプリと施工管理システムは違う?
- 建設業の施工管理システムで何ができる?
- 工程表:変更が全員の画面にすぐ反映される
- 見積〜契約〜請求:明細を打ち直さずに引き継ぐ
- 現場の連絡:工程ごとにやり取りをまとめ、既読で確かめる
- 日報・出面:現場がスマホで入れ、事務所は集計するだけ
- 写真:撮った日のうちに事務所へ届き、台帳まで作れる
- 原価の把握:日報の人数と経費も工事ごとに集まる
- 作業員アプリ:施工管理アプリにメールアドレスなしでログイン
- 建設業で施工管理システムを導入するとどんなメリットがある?
- 建設業の施工管理システムで解決できないこと
- 建設業の施工管理システムを導入した会社では何が変わった?
- AI拾い出しで、図面からの拾い出しが10分程度に
- 自社で導入効果を試算する方法
- 建設業の施工管理システムのデメリットや注意点は?
- 建設業の施工管理システムにはどんなタイプがある?
- 6製品の建設業向け施工管理システムを比較:機能はどう違う?
- 候補の製品を公式サイトで見分けるには?
- 機能ごとの施工管理システムの比較表
- 建設業の施工管理システムの料金はいくら?6製品を比較
- 自社の規模ではどの建設業向け施工管理システムを選ぶ?
- 業種によって重く見る機能は?
- クラウド型とオンプレミス型はどちらを選ぶ?
- 建設業の施工管理システムを比較するときは何を確かめる?
- 毎日時間を取られている業務に効くか
- 現場の人がスマホで使えるか
- 見積りから請求まで数字が引き継がれるか
- 誰に何を見せるかを決められるか
- 自社の人数での総額はいくらか
- 無料で試せるか、解約するときにデータを取り出せるか
- 導入時と運用中のサポートは十分か
- 施工管理システムを比較するチェック表
- 建設業の施工管理システムで失敗しない導入の進め方は?
- 工事1件・4週間で試す
- 今のExcelや会計ソフトのデータはどうする?
- 開発者から見たポイント
- よくある質問
- 従業員が数人の小さな会社でも施工管理システムは必要ですか?
- 無料で使える建設業向け施工管理システムはありますか?
- 建設業の施工管理システムの導入に補助金は使えますか?
- 工事管理システムと会計ソフトや見積ソフトは何が違いますか?
- スマホに慣れていない職人でも施工管理アプリを使えますか?
- まとめ:建設業の施工管理システムを選ぶ前のチェックリスト
施工管理システムとは、工事ごとの工程・現場との連絡・日報・写真・見積書・請求書・書類を1か所にまとめ、事務所のパソコンと現場のスマホで同じ情報を扱えるようにするソフトウェアです。この記事では、建設業向けの施工管理システム(工事管理システム)で何ができるか、メリットとデメリット、6製品の施工管理システムの比較(機能と料金)、会社の規模・業種別の選び方、失敗しない導入の進め方を説明します。導入を決める社長と、実際に使う事務・現場の担当者の両方に向けた記事です。
施工管理システムとは?工事管理システム・施工管理アプリとの関係
施工管理システムは工事管理システムとほぼ同じものを指し、施工管理アプリはそのうち現場のスマホで使う側の呼び名です。建設業向けの施工管理システムは、ゼネコンだけでなく、工務店・リフォーム会社・塗装や板金、設備などの専門工事業でも使われており、いまの多くはインターネット上にデータを置くクラウド型です。
情報の置き場所がばらばらだと、確かめる作業が毎日生まれます。「27日の搬入が28日にずれた」という連絡がチャットに流れ、工程表は事務所が表計算ソフトで直し、日報には別の人が書く。3か所に同じ話が散らばり、どれが最新か分からなくなります。建設業の施工管理システム(工事管理システム)は、こうした情報を工事や工程ごとに1か所へ集めます。

紙・表計算ソフト・個人のチャットで回す場合と、建設業向けの施工管理システムを使う場合の違いは、次のとおりです。
| 項目 | 紙・Excel | 施工管理システム |
|---|---|---|
| 最新の情報 | 何枚もある | 1つだけ |
| 現場の報告 | 電話・帰社後 | その場で |
| 数字の転記 | 毎回打つ | 引き継ぐ |
| 退職したとき | 個人に残る | 会社に残る |
| 費用 | ほぼ0円 | 月額あり |
施工管理システムと工事管理システムは違う?
施工管理システムと工事管理システムは、ほぼ同じものを指します。現場寄りの機能を強調するときに施工管理システム、経理まで含めるときに工事管理システムと呼ばれることが多く、この記事でも同じ意味で使います。設計者(建築士)が設計図どおりに工事が行われているかを確かめる「工事監理」とは別のものです。
施工管理アプリと施工管理システムは違う?
施工管理アプリは、建設業の施工管理システムのうちスマホで使う側の呼び名で、多くの場合は同じ製品を指します。事務所のパソコンで見積や請求を扱い、現場はスマホの施工管理アプリで連絡・写真・日報を入れる、という組み合わせが一般的です。
建設業の施工管理システムで何ができる?
建設業向けの施工管理システムでできるのは、案件・見積・工程・連絡・日報・写真・発注・請求・原価・安全書類を、工事ごとにつなげて管理することです。製品によってどこまで入っているかが違うので、下の表で自社に要る機能に印を付けてから施工管理システムを比較すると迷いません。
| 工事管理システムの機能 | 減る手間 | 使う人 |
|---|---|---|
| 案件管理 | 資料探し | 社長・事務 |
| 見積・積算 | 単価探し | 社長 |
| 工程表 | 変更の連絡 | 現場・事務 |
| チャット | 確認の電話 | 現場 |
| 日報・出面 | 転記・集計 | 職長・事務 |
| 写真・台帳 | 回収・整理 | 職長・事務 |
| 発注・注文 | 書類づくり | 事務 |
| 請求 | 請求漏れ | 事務 |
| 原価・粗利 | 赤字の見逃し | 社長 |
| 安全書類 | 作り直し | 事務 |
ここからは、効果を実感しやすい工事管理システムの機能を、建設業向けの施工管理システム SITE BOARD(サイトボード)の画面を例に見ていきます。
工程表:変更が全員の画面にすぐ反映される
工事管理システムの工程表は、工程を動かすと、その工程表を開いている全員の画面が新しい予定に変わります。表計算ソフトの工程表のように、直したファイルを送り直す必要はありません。
SITE BOARD では、工程表の工程1つごとに現場チャットと日報が付いています。工程を開けば、その工程のやり取りと日報にそのまま入れるので、「搬入が1日ずれた」という連絡も工程と同じ場所に残ります。Bプラン以上では、工程表を協力会社など他社と共有することもできます。
見積〜契約〜請求:明細を打ち直さずに引き継ぐ
見積〜請求を1つで扱える工事管理システムなら、見積書で作った明細を、契約書や請求書で打ち直す必要がありません。
SITE BOARD では、積算で単価と数量を拾って見積書を作り、受注したらその明細を工事請負契約書の工事内訳に、工事が終わったら請求書に引き継げます。案件・工程表・見積書・工事請負契約書・注文書・請求書・積算は、いちばん安いAプランから使えます。C+AIプランでは、図面から数量を拾うAI拾い出しも使えます。
現場の連絡:工程ごとにやり取りをまとめ、既読で確かめる
工事管理システムでは、やり取りの場所を工事や工程ごとに1つに決められるので、投稿先の間違いや過去の指示の埋もれが減ります。SITE BOARD の現場チャットは工程表の工程1つにつき1つで、写真や図面のPDFもここで渡せます。

自分が送ったメッセージの下には「既読 2(山田、佐藤)」のように読んだ人の名前が出ます。「見ましたか」と電話で確かめるのは、名前が出ていない人だけで済みます。

日報・出面:現場がスマホで入れ、事務所は集計するだけ
紙の日報は、提出を待つ、転記する、集計する、と手が3回動きます。工事管理システムなら、現場が入れた日報がそのまま事務所の画面に並ぶので、転記がなくなります。
SITE BOARD の日報は「工程×日付で1日1枚」です。事務所の画面・工程の画面・施工管理アプリのどこから書いても、編集するのは同じ1枚です。現場が休憩中にスマホで人数と作業内容を入れ、事務所が夕方に経費を足す、という分担ができます。
入力するのは、作業内容・人数・備考・経費だけです。

工程表から工程を開けば、その工程の日報をその場で書けます。

写真:撮った日のうちに事務所へ届き、台帳まで作れる
竣工の書類をまとめる段になって「着工前の写真が無い」と気づく。写真が撮った人のスマホに残ったままになることがいちばんの問題で、工事管理システムで写真を1か所に集める効果が大きい部分です。
SITE BOARD では、作業員アプリで撮った写真が事務所の「写真」の画面にそのまま並びます。事務所からまとめて上げるときは、写真に記録されている撮影日を読み取って日付ごとに振り分けられます。案件・分類・撮影日で絞り込めば、工事写真台帳に使う写真だけをまとめて取り出せます。

原価の把握:日報の人数と経費も工事ごとに集まる
月末に紙の日報をめくって「今月の〇〇様邸に何人入ったか」を数える作業は、工事管理システムの絞り込みの操作に置き換わります。工事管理システムに工事ごとの人数と経費が集まると、受注金額や発注の金額と並べて、利益が出ているかを工事の途中で確かめられます。

SITE BOARD では、案件の画面で売上・原価・粗利がまとめて見られます。
作業員アプリ:施工管理アプリにメールアドレスなしでログイン
「職人がメールアドレスを持っていない」「パスワードを覚えられない」。この2つが、施工管理アプリの導入を見送る理由になりがちです。SITE BOARD の作業員アプリ(施工管理アプリ)は、事務所の画面に出したQRコードをスマホのカメラで読み取るだけでログインでき、iPhone と Android の両方で使えます。

建設業で施工管理システムを導入するとどんなメリットがある?
建設業で施工管理システムを導入するメリットは、転記と確認の時間が減ること、最新の情報が1つになること、工事ごとの利益が早く分かること、人に頼らない仕組みになることの4つです。2024年4月からは建設業にも時間外労働の上限規制が適用されており(内容は厚生労働省の働き方改革特設サイトで確認できます)、夕方以降に回りがちな事務の重複を減らす意味は大きくなっています。
- 転記と確認の時間が減る。 夕方以降に回っていた写真の整理や日報の集計が、建設業の施工管理システムに入力された情報を見るだけの作業に変わります。
- 最新の情報が1つになる。 工程の変更が工事管理システムを開いている全員の画面に同時に反映されるので、「古い工程表を見ていた」が起きにくくなります。
- 工事ごとの利益が早く分かる。 工事管理システムで原価を追えば、完成してから赤字に気づくのではなく、工事の途中で原価の膨らみに気づけます。
- 人に頼らない仕組みになる。 担当者が休んだり辞めたりしても、写真ややり取りが会社の工事管理システムに残り、引き継ぎも短くなります。
建設業の施工管理システムで解決できないこと
工期の厳しさ、天候、職人の不足そのものは変わりません。建設業の施工管理システムは「事務の重複を減らす道具」と考えるのが、期待しすぎて失敗しないコツです。
建設業の施工管理システムを導入した会社では何が変わった?
C+AIプランを使う会社から、AI拾い出しで積算の業務が大きく減ったという声が届いています。効果は会社ごとに違うので、自社の数字で試算する方法もあわせて紹介します。
AI拾い出しで、図面からの拾い出しが10分程度に
積算は、図面を見ながら項目と数量を1つずつ拾う作業で、見積書を出す前に時間がかかる部分です。SITE BOARD の C+AIプラン(月額14,800円・税込)を使っている会社の声です。
図面からひとつひとつ拾い出していた項目が、AI拾い出しによって10分程度で拾い出してくれる為、業務の大幅削減になった。
拾い出した数量は積算から見積書へ、受注後は契約書・請求書へと引き継げるので、打ち直しの手間も減ります。
自社で導入効果を試算する方法
社員10人・同時に動く現場が5件ほどの工務店を例に、建設業の施工管理システムで減らせる時間を数えてみます(1か月の稼働日を22日とします)。
| 施工管理システムで減らせる業務 | 1日 | 1か月 |
|---|---|---|
| 写真の回収・仕分け | 20分 | 7時間20分 |
| 工程変更の電話 | 15分 | 5時間30分 |
| 日報の転記・集計 | − | 8時間 |
| 合計 | 約21時間 |
日報の転記・集計は、月末にまとめて8時間かかるとしています。この例では1か月で約21時間、1年では約250時間です。自社の場合も、時間を取られている業務を「誰が・何に・1日何分」で書き出して同じ表にすると、施工管理システムを比較するときにどの機能を重く見るべきかが分かります。
建設業の施工管理システムのデメリットや注意点は?
建設業の施工管理システムのデメリットは、現場に定着しないおそれがあること、慣れるまで入力の手間が増えること、毎月の費用がかかることの3つです。どれも始め方で小さくできます。
- 現場に定着しない: 全社一斉に配ると、使い方を教える人が足りずに止まります。小さく始め、事務所の担当者を1人に決めます(進め方は後で説明します)。
- 入力の手間が一時的に増える: 紙やスマホのグループと並行して工事管理システムを使うと、二重に書くことになります。切り替える日を決めます。
- 月額の費用がかかる: 使わない機能や人数の分まで契約しがちです。試している間に、使う機能と人数を数えてからプランを選びます。
- 自社の業務に合わない: 機能の数や知名度だけで工事管理システムを選ぶと起きます。進行中の工事1件で、見積りから請求まで通して試します。
建設業の施工管理システムにはどんなタイプがある?
建設業向けの施工管理システムは、得意分野で現場型・事務型・写真型の3つに分けると比べやすくなります。
| タイプ | 強い機能 | 向く会社 |
|---|---|---|
| 現場型 | 連絡・写真・日報 | 現場が多い |
| 事務型 | 見積・原価・請求 | 利益を追う |
| 写真型 | 写真・図面・台帳 | 提出書類が多い |
- 現場型: 工程表・チャット・写真・日報・作業員アプリが中心の施工管理アプリです。職人や協力会社への連絡に追われている工務店や専門工事会社に向きます。見積・請求・原価は手薄な製品もあります。
- 事務型: 見積・実行予算・発注・原価・請求が中心の工事管理システムです。工事ごとの利益を細かく追いたいリフォーム会社や、案件数の多い会社に向きます。入力する項目が多く、現場に定着しにくいことがあります。
- 写真型: 写真の整理・電子小黒板・図面・写真台帳が中心の工事管理システムです。公共工事で写真台帳や検査記録の提出が多い会社に向きます。工程や原価は、別の仕組みと組み合わせる前提になりやすいです。
現場型と事務型の両方を1つで扱える「全部入り」の工事管理システムもあります。まず自社がどのタイプに近いかを決めてから建設業の施工管理システムを比較すると、候補が絞れます。
6製品の建設業向け施工管理システムを比較:機能はどう違う?
見積から請求まで1つで扱えるのは、6製品のうちA社と SITE BOARD です。代表的な建設業向けの施工管理システム5つと SITE BOARD の機能を、各社の公式サイトの機能一覧と料金ページの記載をもとに、2026年10月時点で整理しました。評価ではなく、公式サイトに載っている事実だけで施工管理システムを比較したものです。
| 製品 | タイプ | 中心の機能 | 向く会社 |
|---|---|---|---|
| A社 | 全部入り | 見積〜請求 | 見積から請求まで1つで扱いたい会社 |
| B社 | 現場型 | 日報・写真 | 日報と写真を集めたい工務店 |
| C社 | 現場型 | チャット・写真 | 協力会社とのやり取りが多い会社 |
| D社 | 写真型 | 写真・図面 | 公共工事など写真と図面の提出が多い会社 |
| E社 | 現場型 | チャット | まずチャットで連絡をまとめたい会社 |
| SITE BOARD | 全部入り | 見積〜現場 | 見積から現場の記録まで1つで扱いたい会社 |
候補の製品を公式サイトで見分けるには?
他社の製品名は、記事の時点の情報で特定の製品を評価しないために伏せています。気になる製品の公式サイトで「機能一覧」「料金」「無料トライアル」の3つのページを開き、次の4点を下の料金の節と見比べれば、その製品がA社〜E社のどれに近いかが分かり、施工管理システムを比較するチェック表に名前を書き込めます。
- 料金の単位: 会社ごとの定額か、1人ごとの料金か、見積もり制か。
- 料金に含まれる人数: 何アカウントまで含むか、人数無制限か、協力会社のアカウントは別か。
- 無料の形: 期間を決めた無料トライアルか、工事1件までなどの無料プランか、セミナーへの参加か。
- オプションの有無: 工程管理・受発注・実行予算・電子小黒板が標準か、別料金か。
機能ごとの施工管理システムの比較表
各社の公式サイトの機能一覧をもとに、建設業の施工管理システムの主な機能を並べました。
| 機能 | 載っている他社 | SITE BOARD |
|---|---|---|
| 案件の管理 | A・B・C・E | ○ |
| 工程表 | A・B・C・E | ○ |
| チャット | C・D・E | ○ |
| 写真 | A〜E | ○ |
| 写真台帳 | C・D | ○ |
| 日報 | A・B | ○ |
| 出面 | A・E | ○ |
| 見積 | A | ○ |
| 請求 | A | ○ |
| 原価・粗利 | A・(E) | ○ |
| 発注 | A・(E) | ○ |
| 図面の共有 | A・C・D・E | △ |
| 電子小黒板 | D・(C) | − |
| 安全書類 | (E) | ○ |
- ( )はオプション(別料金)です。載っていない機能は、できないとは限りません。気になる機能は、施工管理システムの比較の前に各社に確かめてください。
- SITE BOARD の△は、チャットで図面のファイルを送る形です。チャット・写真・写真台帳・日報は Bプラン以上の機能です。
この建設業向け施工管理システムの比較から分かることは次のとおりです。
- 見積りから請求まで数字を打ち直したくない会社は、A社や SITE BOARD のような全部入りの工事管理システムから選びます。
- B社・C社は、現場の連絡・写真・日報が中心です。 見積書や請求書は、今の見積ソフトや表計算ソフトと組み合わせる前提になります。
- D社は写真と図面、E社はチャットが中心です。 E社は工程管理・受発注・実行予算などをオプションで足していく形です。
自社が困っている業務の行に何度も出てくる製品が候補です。載っている機能の数が多い工事管理システムが、自社に合うとは限りません。
建設業の施工管理システムの料金はいくら?6製品を比較
料金を公開している建設業の施工管理システムでは、会社ごとの月額で4,800円〜16,500円ほど(税込)、人数ごとの料金で1人あたり月880円〜1,980円ほど(税込)です。同じ6製品で、料金の面から建設業の施工管理システムを比較しました。税抜の製品は10%を足して税込にそろえています。
| 製品 | 初期費用 | 月額 |
|---|---|---|
| A社 | 0円 | 10,780円〜 |
| B社 | 非公開 | 14,850円〜 |
| C社 | 0円 | 非公開 |
| D社 | 非公開 | 1人1,980円〜 |
| E社 | 非公開 | 非公開 |
| SITE BOARD | 0円 | 4,800円〜 |
| 製品 | 人数 | 無料で試す |
|---|---|---|
| A社 | 20人まで | 2か月 |
| B社 | 無制限 | セミナー |
| C社 | 自社10人〜 | あり |
| D社 | 1人ごと | あり |
| E社 | 非公開 | 非公開 |
| SITE BOARD | 無制限 | あり |
表の「非公開」は、公式サイトに金額や条件が載っていないものです。
- A社: 月額に20アカウントまで含まれ、2か月無料で試せます。
- B社: 年契約の場合の金額です(月契約は16,500円)。初期のサポート費用は相談になります。
- C社: 料金は見積もり制です。自社のアカウント数はプランで変わり、協力会社など他社のアカウントは無制限です。
- D社: 1人ごとの料金で、3人分からのパックを年払いします。11人以上は1人880円〜の別のプランです。工事1件までの無料プランもあります。
- E社: 料金は非公開で、工程管理・受発注・実行予算はオプションで足す形です。
- SITE BOARD: Aプラン4,800円・Bプラン9,800円・C+AIプラン14,800円(いずれも税込の月額、ユーザー数無制限)です。写真・日報・チャットまで使うならBプランです。
事務所3人と職人・協力会社12人、合わせて15人で使う場合の月額(税込)で建設業の施工管理システムを比較します。
| 製品 | 15人の月額 |
|---|---|
| A社 | 10,780円〜 |
| B社 | 14,850円 |
| C社 | 非公開 |
| D社 | 営業と相談 |
| E社 | 非公開 |
| SITE BOARD | 9,800円 |
D社は11人以上だと別のプランになるため、営業との相談で決まります。SITE BOARD は Bプランの金額です。
料金で建設業の施工管理システムを比較するときに気をつけたいのは、次の3点です。
- 料金の決まり方が違う。 人数ごとの料金は、人が増えるほど月額も増えます。人数が無制限のプランは、職人や協力会社にも施工管理アプリを配りたい会社に向きます。
- 公開していない製品も多い。 6つのうち2つは、問い合わせをしないと金額が分かりません。使う人数と機能を伝えて、同じ条件で見積もりをもらいます。
- 月額以外の費用も足す。 初期費用・導入の支援・オプションを足した「1年でいくらか」で施工管理システムを比較すると、違いが見えやすくなります。
※ 他社の料金・機能は2026年10月時点の各社の公式サイトの記載です。変わることがあるので、契約の前に各社の公式サイトで確かめてください。
自社の規模ではどの建設業向け施工管理システムを選ぶ?
建設業の施工管理システムは、1〜5人なら安さと手軽さ、6〜30人なら作業員アプリと権限、30人以上なら導入の支援と連携を重く見て選びます。
| 規模 | 最初に解決 | 見る点 |
|---|---|---|
| 1〜5人 | 連絡・見積 | 安さ・手軽さ |
| 6〜30人 | 現場と事務所 | アプリ・権限 |
| 30人以上 | 原価・承認 | 支援・連携 |
- 1〜5人: 連絡・写真・見積りを1つの工事管理システムにまとめるところから。月額の安さと、設定なしですぐ使えるか、スマホだけで足りるかを見ます。
- 6〜30人: 現場と事務所の行き来と、見積りから請求までのつながりが課題になります。施工管理アプリの有無、権限の分け方、人数で料金が増えないかを見ます。
- 30人以上: 原価・実行予算の管理、承認の流れ、会計ソフトとの連携まで工事管理システムに求めるようになります。導入の支援と、画面や項目を自社に合わせられるかを見ます。
業種によって重く見る機能は?
同じ建設業の施工管理システムでも、比較するときに重く見る機能は業種によって変わります。
| 業種 | 重視する機能 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 工務店 | 工程表・連絡 | 協力会社と共有できるか |
| リフォーム | 見積・顧客管理 | 小さな案件を速く見積れるか |
| 設備 | 出面・安全書類 | 作業員名簿を作り直さずに済むか |
| 塗装・板金など専門工事 | 日報・請求 | 日報の人数から請求までつながるか |
| 公共工事が多い | 写真台帳・電子小黒板 | 提出形式に合う台帳が作れるか |
なお SITE BOARD には電子小黒板の機能はありません。公共工事の写真台帳が中心の会社は、写真型の製品とあわせて施工管理システムを比較してください。
クラウド型とオンプレミス型はどちらを選ぶ?
現場のスマホで使うなら、ほとんどの会社はクラウド型の施工管理システムが合います。オンプレミス型の工事管理システムは、自社のサーバーに入れて画面や項目を大きく作り込みたい大きな会社向けです。
| 項目 | クラウド型 | オンプレミス型 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 抑えやすい | サーバー・構築で高くなりやすい |
| 月額 | 利用料がかかる | 保守の費用がかかる |
| 現場からの使いやすさ | スマホからすぐ使える | 社外から使う設定が要る |
| カスタマイズ | 決まった範囲 | 自由に作り込める |
| データの保管場所 | 提供会社のサーバー | 自社のサーバー |
| バックアップ | 提供会社が行うのが一般的 | 自社で行う |
クラウド型の安全面が気になるときは、データの保管場所とバックアップの方針を提供会社に確かめます。SITE BOARD もクラウド型の工事管理システムで、パソコン・スマホ・タブレットのブラウザと作業員アプリから使えます。
建設業の施工管理システムを比較するときは何を確かめる?
比べるときは、困っている業務に効くか・現場がスマホで使えるか・見積から請求まで数字が引き継がれるか・権限を分けられるか・自社の人数での年額・試用とデータの書き出し・サポートの7点を確かめます。候補を絞ったら、この7点を最後のチェック表に書き込んで施工管理システムを比較します。
毎日時間を取られている業務に効くか
書き出した困りごとの業務が、その工事管理システムの中で最後まで通るかを見ます。
現場の人がスマホで使えるか
作業員向けの施工管理アプリがあるか、メールアドレスがなくてもログインできるか、電波の弱い現場でどうなるかを確かめます。
見積りから請求まで数字が引き継がれるか
見積書の明細を、注文書・契約書・請求書に打ち直さずに引き継げるかを見ます。工事管理システムによっては、見積と請求が別の製品やオプションに分かれています。
誰に何を見せるかを決められるか
原価や会社全体の売上を、工事管理システムの中で社員ごとに見せる・見せないで分けられるかを確かめます。
自社の人数での総額はいくらか
初期費用・オプション・人数ごとの料金を足した1年の総額で、建設業の施工管理システムを比較します。
無料で試せるか、解約するときにデータを取り出せるか
試用期間の長さと、試用のあとに自動で課金されるかを確かめます。解約するときに、工事管理システムに入れた見積や日報のデータを書き出せるかも聞いておきます。
導入時と運用中のサポートは十分か
問い合わせの手段(電話・チャット・訪問)と対応時間、初期設定を代行してくれるか、作業員向けの説明資料があるかを確認します。SITE BOARD のお問い合わせ窓口は公式LINEで、30日間の無料期間中も質問できます。
施工管理システムを比較するチェック表
建設業の施工管理システムの候補を3つまで書き込み、○/△/×で記入して使ってください。
| 確認する項目 | 候補1 | 候補2 | 候補3 |
|---|---|---|---|
| スマホで使えるか | |||
| メールアドレスなしでログインできるか | |||
| 見積から請求まで引き継げるか | |||
| 権限を分けられるか | |||
| 自社の人数での年額 | |||
| 試用期間 | |||
| データを書き出せるか | |||
| サポートの窓口 |
建設業の施工管理システムで失敗しない導入の進め方は?
全社一斉に広げず、工事1件・作業員2〜3人で4週間試すのが、建設業の施工管理システムで失敗しない進め方です。少人数なら、つまずいたときに事務所がその場で助けられ、うまくいった1件の進め方がそのまま他の現場への説明材料になります。
工事1件・4週間で試す
試す前に、写真の回収・工程変更の電話・日報の集計にかかる時間を書き出しておきます。
| 時期 | やること | 確かめること |
|---|---|---|
| 1週目 | 登録・ログイン | 全員入れたか |
| 2週目 | 連絡と写真 | 電話に戻らないか |
| 3週目 | 日報 | 1〜2分で済むか |
| 4週目 | 集計の照合 | 数字が合うか |
1週目は工事1件を工事管理システムに登録し、作業員に施工管理アプリへログインしてもらいます。2週目に現場の連絡と写真を施工管理システムに切り替え、3週目に日報の入力を足します。4週目に、月末の集計を今までのやり方と突き合わせ、試す前に書き出した時間と比べます。
運用のルールは、紙1枚に3行で足ります。
- 現場への連絡は、工事管理システムのチャットに書く(電話は急ぎのときだけ)
- 写真は、その日のうちに送る
- 日報は、作業のあとに人数と作業内容だけ入れる(経費は事務所が足す)
いちばんつまずくのは二重運用です。「念のため今までどおりスマホのグループにも送る」を続けると、現場は両方を見ることになり、結局どちらも見なくなります。「〇月〇日から、現場への連絡は施工管理システムだけ」と日を決めて、片方に寄せてください。
今のExcelや会計ソフトのデータはどうする?
過去の工事はExcelのまま残し、新しく始める工事から工事管理システムに入れるのがいちばん手間がかかりません。会計は今の会計ソフトのまま、工事の管理だけを工事管理システムに移す会社も多くあります。
データの取り込みや書き出しに対応している形式は工事管理システムごとに違うので、無料期間のうちに実際の画面で確かめ、分からない点は提供会社に問い合わせます。乗り換えの前に、今の取引先や単価をどこまで移すかを決めておくと、切り替えの日が決めやすくなります。
開発者から見たポイント
SITE BOARD を作る中で、建設業の施工管理システムが定着するかどうかは、機能の数よりも「現場の人が迷わずに入れられるか」で決まると考えて設計しています。上で紹介した画面の形には、それぞれ次の理由があります。
- チャットを工程ごとに1つにした理由。 工事管理システムのチャットを工事単位のグループにすると、工事が増えるほど似た名前のグループが並び、過去の指示が埋もれます。工程にやり取りを付ければ、「どの作業の話か」が工程表と一緒に残ります。
- 日報を工程×日付で1枚にした理由。 どこから書いても同じ1枚を編集する形にすれば、事務所と現場の二重入力がなくなります。入力項目を絞ったのは、現場の入力を1〜2分で終わらせるためです。
- QRコードでログインできるようにした理由。 メールアドレスやパスワードが、職人さんに施工管理アプリを配るときの壁になるからです。
- ユーザー数を無制限にした理由。 人数ごとの料金だと、職人や協力会社にアカウントを配るのをためらい、結局電話に戻ってしまいます。全員に配れる料金にすることも、定着のための設計の一部です。
よくある質問
従業員が数人の小さな会社でも施工管理システムは必要ですか?
必要かどうかは、人数よりも、同時に動く現場の数と、同じ情報を打ち直している量で判断します。社長が見積りと現場を一人で回していて夜に事務作業をしているなら、小さな会社ほど工事管理システムの効果を感じやすいことがあります。まずは月額の安い建設業向けの施工管理システムや無料で試せるもので、工事1件から始めるのがおすすめです。
無料で使える建設業向け施工管理システムはありますか?
ずっと無料で使えるプランと、一定期間だけ無料で試せるものの2種類があります。この記事で施工管理システムを比較した中では、D社に工事1件までの無料プランがあります。SITE BOARD は30日間すべての機能を無料で試せ、登録はメールアドレスだけ、クレジットカードは不要で、期間が終わっても自動で課金されません。
建設業の施工管理システムの導入に補助金は使えますか?
建設業の施工管理システムは、IT導入補助金の対象になる場合があります。ただし対象は補助金の事務局に登録されたITツールだけで、公募の回ごとに条件が変わるため、IT導入補助金の公式サイトで、候補の工事管理システムが登録されているかと今の公募の条件を確かめてください。
工事管理システムと会計ソフトや見積ソフトは何が違いますか?
会計ソフトは仕訳や決算、見積ソフトは見積書づくりが中心です。工事管理システムは、見積りから工程・現場の記録・請求までを工事ごとにつなげて管理するのが特徴です。
スマホに慣れていない職人でも施工管理アプリを使えますか?
使えるかどうかは、ログインのしかたと、入力する量で決まります。メールアドレスやパスワードが要らずに施工管理アプリへログインできるか、日報が1〜2分で入れられるかを、試している間にスマホに慣れていない作業員1人に試してもらうと確実です。
まとめ:建設業の施工管理システムを選ぶ前のチェックリスト
建設業向けの施工管理システムは、工事の情報を1か所にまとめ、転記と確認の手間を減らす仕組みです。選ぶときは機能の数ではなく、①自社の困りごとに効くか ②現場の人がスマホで使えるか ③見積から請求まで数字がつながるか ④自社の人数での1年の総額、で建設業の施工管理システムを比較してください。
- [ ] 時間を取られている業務を「誰が・何に・月に何時間」で書き出した
- [ ] 3つのタイプのどれが自社に近いかを決め、建設業の施工管理システムの比較で候補を2〜3に絞った
- [ ] 施工管理システムを比較するチェック表に、各社の公式サイトを見て記入した
- [ ] 自社の人数で1年の総額を計算した
- [ ] 進行中の工事1件・作業員2〜3人で、工事管理システムを4週間試す日程を決めた
- [ ] 試す前と後で、日報の集計時間・確認の電話の回数・写真の回収漏れを数えた
- [ ] 「〇月〇日から連絡は施工管理システムだけ」と切り替える日を決めた
SITE BOARD は、見積りから請求、現場チャット・写真・日報までを1つで扱える、建設業向けの施工管理システム(クラウド型)です。ユーザー数無制限のBプラン(月額9,800円・税込)で作業員アプリも使え、C+AIプランではAI拾い出しで積算の手間も減らせます。料金と各プランの機能は料金プランのページで、現場まわりの機能の全体は施工管理アプリとしての使い方で確認できます。30日間すべての機能を無料で試せるので、上のチェックリストの「工事1件で4週間試す」にそのまま使えます。実際の現場で試すなら、無料で使い始めるから登録し、進行中の工事を1件だけ入れてみてください。書類づくりや原価の管理など、ほかの仕事の進め方はコラム一覧にまとめています。
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