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クロスの必要メーター数の出し方|巾数の早見表と6帖の計算例

クロスの必要メーターは、壁ごとに巾数を切り上げ、1巾の長さ(天井高+10cm)を掛けて出します。6帖なら壁14巾×2.5m=35m、発注は37mが目安。巾数の早見表、柄物、天井、ロスと巻き数まで計算例つきで説明します。

壁に並んだクロスの巾と、1巾の長さ(天井高+切り代)を示した図
目次

クロスの必要メーター数は、壁ごとに巾数を切り上げて数え、1巾の長さ(天井高+切り代10cm)を掛けて出します。6帖(3,640×2,730・天井高2,400mm)なら、壁は14巾×2.5m=35.0m、ロス5%を見て37mの発注が目安です。面積で出したり、部屋の周りの長さをまとめて割ったりすると、角で切れるぶん足りなくなり、1本だけ追加注文して貼り分けになることもあります。

この記事では、クロス屋さんが実際に使っている数え方を、順を追って説明します。壁の巾数の数え方、1巾の長さ、柄物の増え方、開口部を引くかどうかの判断、物件全体での発注量のまとめ方まで、6帖の部屋とLDKの具体的な数字で追いかけます。読み終えたら、平面図と天井高だけで必要メーター数を自分で出せて、拾い直しや追加注文が減ります。最後に、部屋の寸法を入れるだけで同じ計算ができる無料ツールも紹介します。

クロスの必要メーターを出す手順の全体像

先に結論から書きます。クロスの必要メーターは、次の5つを順番に出せば決まります。

  1. 壁ごとの長さを拾い、クロスの張り幅で割って切り上げて巾数を出す
  2. 1巾の長さを「天井高+切り代10cm」で決める(柄物はリピートで切り上げる)
  3. 巾数 × 1巾の長さ = その部屋の壁の必要メーター
  4. 天井を張るなら、天井の巾数と長さを別に数えて足す
  5. 物件全体を品番ごとに合計し、ロスを乗せて、ロールの本数に丸める
手順 出すもの 6帖(3,640×2,730・天井高2,400)の例
1 巾数 4+3+4+3 = 14巾
2 1巾の長さ 2,400+100 = 2.5m
3 壁のメーター 14 × 2.5 = 35.0m
4 天井を足す 3巾 × 3.74m = 11.2m

この表の数字は、以下の節でそれぞれ根拠を説明します。

クロスの必要メーターは「面積」では出せない

まず押さえておきたいのは、クロスは㎡ではなくメーター(長さ)で買うということです。ロール状の材料を、壁の高さに合わせて切って張っていきます。

だから、壁の面積が20㎡だからといって、20㎡ぶんのクロスで足りるとは限りません。実際に必要なのは「何本(何巾)切るか × 1本の長さ」です。

見積りと発注で単位が違う点も、混乱のもとになります。元請への見積りは「㎡いくら」で出すのに、材料屋への注文はメーターやロールの本数で出す会社が多いはずです。仕上げ面積とメーター数の両方を拾っておくと、あとで突き合わせができます(この突き合わせのやり方は後半で説明します)。

クロスは壁の高さに合わせて1本ずつ切って張る。壁の面積ではなく、巾の数と1巾の長さで必要量が決まる
クロスは壁の高さに合わせて1本ずつ切って張る。壁の面積ではなく、巾の数と1巾の長さで必要量が決まる

巾数は「壁ごと」に切り上げる

ここが一番間違えやすいところです。

部屋の周りの長さ(周長)をまとめてクロスの幅で割ってしまうと、実際より少ない数が出てしまいます。なぜなら、クロスは部屋の角で切れるからです。角をまたいで1本のクロスを折り曲げて張ることは、基本的にしません。

たとえば 3,640mm × 2,730mm の6帖の部屋で考えてみます。

  • 周長でまとめて割った場合:(3,640+2,730)×2 = 12,740mm ÷ 920mm = 13.8 → 14巾
  • 壁ごとに割った場合:3,640÷920=3.96→4巾、2,730÷920=2.97→3巾。これが2面ずつなので 4+3+4+3 = 14巾

この例ではたまたま同じですが、寸法によっては1〜2巾変わります。たとえば 3,000mm×3,000mm の部屋なら、周長で割ると 12,000÷920=13.04→14巾ですが、壁ごとなら 4巾×4面=16巾。2巾(約5m)足りないことになります。

部屋の角でクロスは切れる。壁ごとに巾を数えないと、必要な本数が足りなくなる
部屋の角でクロスは切れる。壁ごとに巾を数えないと、必要な本数が足りなくなる

壁の長さから巾数を出す早見表

張り幅920mmで割った巾数を表にしておきます。図面の壁の長さを見て、そのまま巾数に置き換えてください。

壁の長さ 巾数(張り幅920mm) よくある寸法
〜920mm 1巾 910(半間)
921〜1,840mm 2巾 1,820(1間)
1,841〜2,760mm 3巾 2,730(1.5間)
2,761〜3,680mm 4巾 3,640(2間)
3,681〜4,600mm 5巾 4,550(2.5間)
4,601〜5,520mm 6巾 5,460(3間)
5,521〜6,440mm 7巾 6,370(3.5間)
6,441〜7,360mm 8巾 7,280(4間)

尺モジュールの住宅は、この表で読み取れる寸法がほとんどです。メーターモジュールや非木造で寸法が中途半端なときだけ、電卓で割って切り上げます。

余裕が少ない壁は1巾足すか決めておく

早見表で気をつけたいのは、巾数の境目にぴったり乗っている壁です。1.5間の2,730mmは3巾(2,760mm)でちょうど収まりますが、余裕は30mmしかありません。入隅で数mmずつ逃がしたり、柄合わせでずらしたりすると、それだけで足りなくなります。

私は「余裕が50mm(片側25mm)を切る壁は、1巾足して数える」と決めています。3巾を4巾にすると2.5m増えますが、現場で1巾足りずに追加注文するほうが高くつきます。会社としてどちらで拾うかを決めておくと、担当者が替わっても数量がぶれません。

なお、図面の3,640mmは柱芯の寸法です。壁の内法は壁厚のぶん短くなり、6帖なら3,540×2,630程度になることもあります。この寸法でも巾数は4巾と3巾で変わりません。ただし境目に近い壁では内法で拾うと1巾減ることがあるので、シビアな壁だけ実測してください。

1巾の長さは「天井高+切り代10cm」

1本の長さは、天井高に切り代を足した長さです。上下それぞれ5cm、合わせて10cm見るのが一般的です。

天井高2,400mmなら、1巾は2,500mm。先ほどの6帖の部屋なら、

14巾 × 2.5m = 35.0m

これが壁に必要なメーター数です。天井にもクロスを張るなら、天井のぶんを別に数えます。

天井高が変われば、そのまま全体が変わります。天井高2,500mmの同じ部屋なら、1巾2,600mm × 14巾 = 36.4m です。天井高2,700mmのリビングなら、1巾2,800mm になります。天井高の確認は、平面の寸法よりも先にやっておくほうが手戻りが少なくなります。

切り代を上下5cmずつにするか、上を5cm・下を3cmにするかは職人さんの手元によって違います。数字を統一しておくと、複数の職人さんに応援を頼む現場でも材料が合います。廻り縁や見切りがある部屋は切り代を小さくできますが、拾い出しの段階では10cmで見ておき、余ったら別の部屋の小壁に回すほうが安全です。

クロスの幅は「有効幅」で計算する

量産クロスの幅は一般に92cm(920mm)として計算します。実際のロール幅は95cm前後ありますが、隣の巾と重ねて切る(重ね裁ち)ぶんを引いた張り幅が92cmになるためです。

1m幅のクロスや、輸入品の53cm幅を使うときは、その幅で割り直します。

幅が変わると巾数がどう変わるか、1,900mmの壁で比べてみます。

  • 張り幅920mm:1,900 ÷ 920 = 2.07 → 3巾
  • 張り幅1,000mm:1,900 ÷ 1,000 = 1.9 → 2巾

同じ壁で1巾違います。幅の広い製品は巾数が減るので、壁の長さによっては必要メーターも短くなります。張り幅はカタログに載っているので、品番を決めたら確認してください。

逆に、輸入品の53cm幅は巾数が一気に増えます。張り幅を50cmとして6帖の壁を拾うと、3,640÷500=7.28→8巾、2,730÷500=5.46→6巾で、(8+6)×2=28巾です。1巾2.5mなら70mで、国産92cm幅の35mのちょうど倍になります。輸入品はロールの長さも国産と違うことが多いので、巻きの長さも必ず確認してください。

柄物は「リピート」の分だけ長くなる

柄のあるクロスは、隣の巾と柄を合わせる必要があります。そのため1巾の長さを、柄の繰り返し(リピート)の整数倍に切り上げます。

天井高2,400mm+切り代100mm=2,500mmで、リピートが300mmの柄なら、

2,500 ÷ 300 = 8.3 → 9回分 = 2,700mm

1巾あたり20cm長くなり、14巾なら2.8m増える計算です。柄物は無地より1〜2割多く見ておくのは、このためです。

リピートによって増え方が変わるので、6帖・14巾で並べてみます。

リピート 1巾の長さ 14巾の合計
無地(柄合わせなし) 2,500mm 35.0m
300mm 2,700mm 37.8m
500mm 2,500mm 35.0m
640mm 2,560mm 35.8m

リピート500mmのように、切り代込みの長さ(2,500mm)をちょうど割り切る柄は増えません。リピートが大きい柄ほど切り捨てる部分が増え、1巾あたりの長さが伸びます。リピート640mmでは 2,500÷640=3.9→4回分で2,560mmになり、6cmだけ長くなります。

柄を横方向にずらして合わせる製品(1/2ずらしなど)は、取り方が品番ごとに決められています。カタログの表示に従い、迷うときは材料屋さんに「この品番は1巾何メーターで見ればよいか」を確認するのが早いです。

窓やドアのぶんは引くべきか

ここは会社によって分かれます。

国土交通省の「公共建築数量積算基準」では、仕上げの数量を出すとき1か所0.5㎡以下の開口部は引かないことになっています。小さな窓は、まわりの手間と端材で消えてしまうためです。基準の最新版や細かい規定は、国土交通省のウェブサイトで公開されている官庁営繕の基準類で確認してください。公共工事の積算に合わせて拾うときは、この基準に沿うと元請との数量が合いやすくなります。

一方、クロスのメーター数では「窓の上下も張るので巾数は減らさない」のが実務では一般的です。掃き出し窓のように大きな開口が続く壁だけ、出た数量から調整するとよいでしょう。

大きな開口を引くときの数え方

引く場合の考え方を、数字で示します。安全側に見るには、窓の幅に完全に収まる巾だけを短く数えるのが確実です。割り付けの位置は現場で決まるので、確実に窓の中に入る巾数は次の式で見ます。

確実に窓の中に入る巾数 = (窓の幅 ÷ 920)の整数部 − 1(0未満は0)

たとえば天井高2,400mm、長さ3,640mm(4巾)の壁に、幅2,600mm・高さ2,000mmの掃き出し窓がある場合です。

  • 2,600 ÷ 920 = 2.82 → 整数部2 − 1 = 1巾が確実に窓の中
  • その1巾は窓上だけなので、長さは (2,400−2,000)+切り代100 = 500mm
  • 減るのは 2,500 − 500 = 2,000mm

この壁を含む6帖なら、35.0m から2m減って33.0mです。ロス5%を乗せると 33.0×1.05=34.65 → 35m になります。引かない場合の37mと比べて2mの差ですが、50m巻きで買うなら発注本数は変わりません。開口を引く手間をかけるのは、掃き出し窓が並ぶLDKや、腰高窓が多い事務所の壁に絞ると効率がよくなります。

ドアや引き違い戸の開口も同じ考え方です。ただし、枠の上に下がり壁が残る場合は、その部分に短い材が必要になります。引きすぎて足りなくなるより、引かずに端材を残すほうが現場は止まりません。

天井のクロスの数え方

天井は、壁とは別に数えます。ポイントはどちらの方向に張るかです。

6帖(3,640×2,730)の天井で比べます。

  • 短辺方向に巾を並べる(1巾の長さ=長辺):2,730÷920=2.97→3巾、長さ 3,640+100=3.74m → 3×3.74 = 11.2m
  • 長辺方向に巾を並べる(1巾の長さ=短辺):3,640÷920=3.96→4巾、長さ 2,730+100=2.83m → 4×2.83 = 11.3m

この部屋ではほぼ同じですが、細長い部屋では差が出ます。3,640×7,280のLDKなら、短辺方向に巾を並べると 4巾 × (7,280+100=7.38m) = 29.5m、長辺方向だと 8巾 × 3.74m = 29.9m です。巾数が少なくなる向き、つまり部屋の長手方向に沿って張るほうが、材料も継ぎ目の本数も減ります。

実際の張り方向は、照明器具や窓からの光の向きで決めることもあります。拾い出しの段階では「巾数が少ない向き」で出し、職人さんと違う向きになったら数量を直せば十分です。

下がり天井や勾配天井は、平面の寸法では拾えません。下がり天井は立ち上がりの高さぶんを小壁として別に数え、勾配天井は実際の斜めの長さで1巾の長さを取ってください。

拾い落としやすい場所

部屋の四周と天井だけを拾うと、現場で足りなくなります。私がチェックリストとして見ている場所を挙げます。

  • 廊下:長さが長いので意外に食います。両側の壁と天井を別々に拾います
  • 階段:勾配に沿って1巾が長くなります。最長部分で長さを取り、実測を前提にします
  • クローゼット・押入の内部:天袋や中段の下も張るなら、面ごとに数えます
  • 下がり壁・垂れ壁:LDKの間の垂れ壁は、高さが小さくても1巾の長さは切り代込みで取ります
  • 柱型・梁型・ふかし壁:面が細かく分かれるほど巾数が増えます。幅が920mm以下でも1巾です
  • 給湯器や配管のパイプスペース:狭い面でも1巾として数えます
  • 玄関・トイレ・洗面:小部屋は面数が多く、1面1巾でも合計すると数メートルになります

幅の狭い面が多い部屋は、面の数がそのまま巾数になります。トイレのように壁4面がすべて1〜2巾の部屋は、面ごとに数えないとまず足りません。

ロスと発注の単位

最後に、施工のロスを見込みます。無地で5%前後、柄物で10%前後が目安です。

35.0m × 1.05 = 36.75m → 発注は37m

実際の発注は0.5m単位や1m単位で切り上げます。同じ品番を複数の部屋で使うなら、部屋ごとに切り上げずに物件全体で合計してから切り上げたほうが、端材が減ります。

柄物の場合は、1巾の長さをリピートで切り上げたうえに、さらにロスを乗せます。リピート300mmの柄で14巾なら 37.8m × 1.10 = 41.58 → 42m です。無地の37mと比べて5m多くなります。

国産の量産クロスは、1本(1巻)が50m巻きの品番が多く使われます。巻きの長さは品番によって違うので、カタログで確認してください。発注は「メーター数」ではなく「本数」で決まることが多いため、合計メーターを巻きの長さで割って本数に丸めます。

物件全体の拾い出し表にまとめる

部屋ごとにメーター数を出したら、品番ごとに1枚の表にまとめます。6帖の洋室とLDK(3,640×7,280)を同じ品番で張る場合の例です。天井高はどちらも2,400mmとします。

場所 巾数 × 1巾の長さ メーター
洋室A 壁 14巾 × 2.5m 35.0m
洋室A 天井 3巾 × 3.74m 11.2m
LDK 壁 24巾 × 2.5m 60.0m
LDK 天井 4巾 × 7.38m 29.5m

LDKの壁の巾数は、3,640mmが4巾、7,280mmが8巾で、(4+8)×2 = 24巾です。合計は 35.0+11.2+60.0+29.5 = 135.7m。ロス5%を乗せると 135.7×1.05 = 142.5 → 143m になります。50m巻きなら 143 ÷ 50 = 2.86 で、**3本(150m)**の発注です。

参考に、部屋ごとに1m単位で切り上げてから足すと、37+12+63+31 = 143m でした。この例では同じ数字になりましたが、小部屋が多い物件では部屋ごとの切り上げのほうが数メートル多くなります。先に合計してから丸めるのを基本にしておくと、端材が減ります。

3本目がほとんど必要になる場合は、余りが7mです。この余りをトイレや押入の張り替え用に取っておくか、別の部屋で使い切るかを先に決めておくと、現場に材料が残りません。

見積りの㎡単価と突き合わせて検算する

メーター数を出したら、仕上げ面積と比べて桁を確かめます。6帖の部屋で計算します。

  • 壁の面積:周長12.74m × 天井高2.4m = 30.6㎡
  • 天井の面積:3.64m × 2.73m = 9.9㎡
  • 合計:40.5㎡
  • 必要メーター:35.0+11.2 = 46.2m

46.2m ÷ 40.5㎡ = 1.14m/㎡ です。LDKでも 89.5m ÷ 78.9㎡ = 1.13m/㎡ で、ほぼ同じになりました。

つまり、仕上げ面積1㎡あたり1.1〜1.2mが目安です(天井高2,400mm前後・張り幅920mmの場合)。拾った数字がこの範囲から大きく外れていたら、巾数の数え方か1巾の長さのどこかで間違えています。暗算で確かめられるので、見積書を出す前の最後のチェックに使ってください。

面積の拾い出しそのものに不安があるときは、外壁塗装の面積計算と考え方が近い部分があります。開口部の扱いや、係数で概算してから実寸で確かめる手順は、次の記事も参考になります。

塗装面積 計算を表すイメージ図 関連記事施工管理 塗装面積の計算手順|外壁・屋根の拾い出しから塗料の缶数・見積りまで 昼に測った寸法で、夜のうちに塗装面積の計算を終えたい方へ。30坪の総2階の家を例に、外壁・屋根・付帯部の拾い方、窓の引き方、屋根の伸び率、塗料の缶数、足場の面積との違いまで、そのまま使える数字で順に示します。 記事を読む

よくあるつまずきと対処

拾い出しでつまずきやすい点を、対処と一緒に並べます。

  • 周長でまとめて割ってしまう:角で切れるので足りません。壁ごとに割って切り上げます
  • 切り上げを忘れる:3.96巾は4巾です。小数はすべて切り上げます
  • 天井高を確認していない:2,400mmと2,700mmでは、14巾で4.2mの差が出ます(2.5m×14=35.0m、2.8m×14=39.2m)
  • 柄物のリピートを見ていない:あとで柄が合わず、1巾ごとに材料が伸びます。品番が決まった時点で拾い直します
  • 張り幅を実際のロール幅で割る:95cmで割ると巾数が足りなくなります。張り幅(92cmなど)で割ります
  • 狭い面を数えていない:幅300mmの柱型も1巾です。面の数を数えるつもりで拾います
  • 部屋ごとに切り上げて発注する:端材が増えます。品番ごとに合計してから丸めます
  • 同じ品番を別の日に追加注文する:ロット違いで色が変わることがあります。壁1面の中で継がないよう、最初にまとめて頼みます

拾い出しの記録を残しておく

クロスの必要メーターは、一度出しても、天井高の実測や品番の変更で数字が動きます。紙の裏に書いた計算をなくしてしまうと、また同じ拾い直しになります。

私は、部屋名・巾数・1巾の長さ・合計メーター・品番の5つを、案件の記録として残すようにしています。同じ間取りの物件が来たときに、そのまま流用できるからです。追加注文の相談が来たときも、「どの部屋で何メーター見ているか」がすぐ答えられます。

こうした案件ごとの数量メモや見積り、現場写真をまとめて置いておく場所として、SITE BOARD(サイトボード)のようなクラウドの業務管理システムを使う方法もあります。事務所のパソコンでも現場のスマートフォンでも同じ記録を見られるので、材料屋さんからの電話に現場で答えられます。料金や機能の範囲は料金プランで確認してください。

まとめ:6帖の部屋の計算例

項目 計算 結果
部屋 3,640 × 2,730・天井高2,400 約6帖
巾数(壁) 4+3+4+3 14巾
1巾の長さ 2,400+100 2.5m
必要メーター 14 × 2.5 35.0m
発注(ロス5%) 35.0 × 1.05 37m
天井 3巾 × 3.74m 11.2m → 12m
壁+天井の合計 35.0+11.2=46.2 × 1.05 49m

明日の現場で試すなら、順番はこれだけです。巻尺で天井高を測る、平面図の壁の長さを早見表で巾数に置き換える、巾数に「天井高+10cm」を掛ける。最後に仕上げ面積で割って、1㎡あたり1.1〜1.2mに収まっているかを確かめます。

この計算を、部屋の間口・奥行・天井高を入れるだけで出せる無料ツールを用意しています。石膏ボードの枚数や軽天の本数、床材までまとめて出て、部屋を足していくと物件全体の発注表になります。

内装の数量計算 無料ツール登録なしでも使えます 内装の数量計算 部屋の間口・奥行・天井高を入れるだけで、壁・天井・床の面積と、クロスの必要メーター、石膏ボードの枚数、軽天(スタッド・ランナー・振れ止め)の本数、床材の数量、巾木の長さまで自動で計算。部屋を足していくと物件ぜんたいの発注表になります。四角・L字・コの字・角が斜め・勾配天井の部屋に対応し、現場記入シート(PDF)付き。 ツールを使う

数量の出し方(根拠)も一緒に表示されるので、なぜその数になるのかを確かめながら使えます。登録なしでも1日3回まで無料です。

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SITE BOARD 編集部

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