目次
- 塗装面積の計算は「概算」と「実測」を使い分ける
- 延床面積×係数の概算と、係数が家ごとに違う理由
- 現場で測る寸法と、図面から読む寸法
- 外壁の塗装面積を計算する手順
- 窓・ドアをどこまで引くか
- 付帯部は㎡・m・か所に分けて拾う
- 屋根の塗装面積は水平の面積×伸び率で出す
- 屋根材ごとに変わる拾い方
- 塗料の必要量(缶数)の計算
- 下塗り・中塗り・上塗りを分けて缶数を出す
- ロスは足さず、端数は缶で切り上げる
- 例の家の数量を1枚にまとめ、見積りの行に分ける
- 手間代は㎡単価と人工を組み合わせる
- 塗装面積の計算でよくある間違いと防ぎ方
- 根拠を1行で残す
- 拾った数量をサイトボードの積算と見積りにつなげる
- 手間代から法定福利費の目安を出す
- 原価から見積書を作る
- 明日からできること
昼は現場を回り、測ってきた寸法で夜に塗装面積の計算をして見積りを仕上げる。そんな毎日の中で、拾い直しに時間を取られたり、現場で塗料が足りなくなったりしたことはありませんか。
この記事では、30坪の総2階の家を1軒例にして、外壁・屋根・付帯部の面積、窓の引き方、塗料の缶数、足場の面積との違いまでを順に計算します。数字の出し方と根拠の残し方がそろうので、測った寸法から翌朝には見積りの数量を出せるようになります。
塗装面積の計算は「概算」と「実測」を使い分ける
お客様から電話で「うちは30坪だけど、いくらくらい?」と聞かれたときと、提出する見積書とでは、求められる精度が違います。坪数しか分からない段階は延床面積からの概算で答え、見積書と発注は実測で拾った数量で出します。この線を社内でそろえておくと、担当者によって数字がぶれません。
| 場面 | 使う計算 | 扱い方 |
|---|---|---|
| 電話・メールの問い合わせ | 延床面積×自社の係数 | 金額に幅を付け、「現地調査後に確定」と添える |
| 概算見積り(現地調査前) | 延床面積×自社の係数 | 書類名を「概算見積書」にする |
| 提出見積り・契約 | 図面か実測から面ごとに拾う | 面ごとの数量と根拠を残す |
| 材料発注・実行予算 | 実測の面積×カタログの所要量 | 缶単位に切り上げる |
もう1つ、最初に押さえておきたいのが数字の種類です。延床面積・外壁の塗装面積・足場の掛け面積は、それぞれ別の数字です。この記事で例にする家では、延床面積99.37㎡に対して、窓を引いた外壁の塗装面積は157.62㎡、足場の掛け面積は約225㎡になります(計算は後で示します)。足場屋さんから届いた掛け面積を塗装の数量に写すと、塗料を約1.4倍用意することになります。
先に数字を出したいときは、下のツールで家の形と寸法を入れると、外壁・屋根・付帯部の面積と塗料の缶数が出ます。
塗装面積と塗料の数量計算
間口と奥行を入れるだけで、外壁・屋根の塗装面積、樋・破風・軒天・雨押えなどの付帯部、塗料の缶数、見積の下書きまで自動で計算。2階建て・下屋(四角・L型・コの字・ロの字)にも対応し、立体図と展開図で塗る所がひと目で分かります。
ツールを使う
延床面積×係数の概算と、係数が家ごとに違う理由
概算は「延床面積×係数=外壁の面積の目安」で出します。坪数しか分からないときは、先に3.3を掛けて㎡に直します(30坪×3.3=約99㎡)。
迷いやすいのは係数です。係数は「外壁の面積÷延床面積」なので、家の形と壁の高さで大きく変わります。同じ延床約99㎡の家で、4面の外壁だけを比べてみます。
| 家 | 4面の外壁 | 係数 |
|---|---|---|
| 総2階 9.10×5.46m、壁の高さ5.50m | 外周29.12m×5.50m=160.16㎡ | 1.61 |
| 平屋 10.92×9.10m、壁の高さ2.70m | 外周40.04m×2.70m=108.11㎡ | 1.09 |
床面積が同じでも、係数は約1.5倍違います。仮に係数を1.2として総2階の家を概算すると、99.37×1.2=119.24㎡です。実測で拾った157.62㎡より38.38㎡少なく、㎡2,500円なら95,950円の差になります。
係数を動かすのは、主に次の4つです。
- 階数と形:2階建ては平屋より係数が大きくなります。細長い家や、出隅・入隅の多いL字・コの字の家は外周が伸びます
- 壁の高さ:階高の高い家は、同じ外周でも面積が増えます
- 窓の量:窓を引く決まりなら、窓の多い家ほど小さくなります
- ベランダ・下屋・出窓:床面積には出ないのに、塗る壁が増えます
そこで、係数は自社で作ります。過去に実測した現場を10件ほど並べ、「実測の外壁面積÷延床面積」を出します。総2階・部分2階・平屋のように形で分けると、ばらつきが小さくなります。電話では「30坪の総2階でしたら、外壁はおよそ○○㎡、金額は△△万円前後です。現地を見せていただいて確定します」と、確定前であることを必ず添えます。間口と奥行が分かっていれば、上のツールに入れた時点で外壁のおおよその面積が出るので、係数より家の形に合った目安になります。
現場で測る寸法と、図面から読む寸法
図面があれば、次の3枚で足ります。
- 立面図:各面の幅、軒の高さ、窓の位置と大きさ
- 平面図:外周の寸法、ベランダ・下屋の範囲、屋根伏図があれば屋根の水平の面積
- 矩計図・断面図:階高、軒の出、基礎の高さ
図面が無い家は、レーザー距離計とメジャーで測ります。幅は地面に沿って測れますが、高さは直接測りにくい寸法です。サイディングの段数を数える(働き455mmなら段数×455mm)、窓の上端までを測って足すなど、2つの方法で確かめると間違いが減ります。
階高から推し量るときは注意が要ります。1階2,900mm・2階2,800mmの家でも、水切りから軒天までが5,700mmになるとは限りません。軒天の付き方で変わるので、段数などで確かめてから使います。
外壁の高さをどこからどこまで測るかも、社内で決めておきます。この記事では、土台の水切りの上端から軒天の下端までを「外壁の高さ」とします。基礎を塗るなら、外周×基礎の高さで別の行に拾います。モルタル基礎は下地の状態で手間が大きく変わるので、外壁の㎡単価に混ぜないほうが説明しやすくなります。
現場で書き留める用紙を決めておくと、夜の打ち込みが早くなります。塗装面積と塗料の数量計算のページには、家の形・寸法・面ごとの窓の数・付帯部を書き込めるA4の現場記入シートがあり、登録なしで印刷できます。面の番号と窓の種類がツールの画面と同じなので、事務所に戻ってそのまま入れられます。本登録(ご契約)の会社は、書いたシートの写真から寸法をAIに読み取らせることもできます。
外壁の塗装面積を計算する手順
ここからは、次の家を例に通して計算します。
- 平面9.10m(南・北の面)×5.46m(東・西の面)の総2階。延床面積は9.10×5.46×2=99.37㎡(約30坪)
- 外壁の高さ5.50m(水切り上端〜軒天下端)、基礎0.40m(基礎も塗るなら、外周29.12m×0.40m=11.65㎡を別の行に)
- 切妻屋根・4寸勾配。棟は東西方向で、東と西が妻側
- 軒の出・ケラバの出はどちらも600mm
- 南面の2階に張り出したベランダ(幅3.64m・奥行0.91m、手すり壁の高さ1.10m、外から見た壁の高さ1.40m)
手順は次のとおりです。
- 面ごとの幅を出す
- 面ごとに「幅×外壁の高さ」を計算する
- 切妻・片流れの妻側の三角を足す
- ベランダや下屋など、4面の長方形に入らない壁を足す
- 窓・ドアを、社内の決まりに従って引く
外周×高さでまとめて出す方法は、総2階の四角い家でしか合いません。例の家なら29.12m×5.50m=160.16㎡で同じになります。2階が1階より小さい家や下屋のある家は、面を上下に分けて拾います。下屋より上の2階の壁は、下屋の屋根が壁に当たる高さから上です。下屋の横の壁は、上の辺が屋根なりに傾いた台形になります。
| 部位 | 計算 | 面積(㎡) |
|---|---|---|
| 南面・北面 | 9.10×5.50×2面 | 100.10 |
| 東面・西面 | 5.46×5.50×2面 | 60.06 |
| 妻側の三角 2面 | 5.46×1.092÷2×2面 | 5.96 |
| ベランダ 内側の壁 | 5.46×1.10 | 6.01 |
| ベランダ 外側の壁 | 5.46×1.40 | 7.64 |
| 合計(窓を引く前) | 179.77 |
妻側の三角の高さは、勾配から出せます。4寸勾配は水平1mで0.4m上がるので、幅5.46mの半分の2.73m×0.4=1.092mです。三角1面は5.46×1.092÷2=2.98㎡、両妻で5.96㎡。寄棟だと思い込んで拾い忘れると、そのまま数量が不足します。
ベランダは、家から張り出しているか、家の中に入り込んでいるかで拾い方が変わります。
- 張り出したベランダ:外側の壁は4面の面積に入っていません。笠木の長さ(3.64+0.91×2=5.46m)に手すり壁の高さを掛けた内側の壁と、床の厚みを含めた外から見た高さを掛けた外側の壁を、両方足します
- 家の中に入り込んだベランダ:外側の壁は4面の面積に入っているので、足すのは内側の壁だけです
ベランダの壁は外壁と同じ塗料で塗るので、この記事では外壁の面積に含めています。見積書では別の行にしても構いません。
正面から見えない壁は、現地でぐるっと回って確かめます。
- 玄関ポーチの柱・袖壁・天井:天井を軒天と外壁のどちらで拾うか決めておく
- 外階段まわりの壁:アパートでは特に面積が出る
- 建物と塀がつながっている所:塀を含むかどうか、施主と確かめる
- 隣家との隙間が狭い面:足場が組めるか、刷毛塗りになるかで手間が変わる

窓・ドアをどこまで引くか
窓・ドアの引き方には、国土交通省の「公共建築数量積算基準」という基準があります。仕上げの数量は、壁の面積から建具など開口部の内法の面積を差し引き、開口部が1か所0.5㎡以下なら差し引かない、という決まりです。官庁の工事では、この基準や発注者の特記仕様書に合わせます。元請の工事でも、仕様書に数量の出し方が書かれていないか先に読みます。
一方、戸建ての塗り替えには共通の決まりがありません。引かずに壁全体で拾う会社もあれば、全部引く会社もあります。大切なのは、社内で1つに決めて見積書に書くことです。無料ツールの「塗装面積と塗料の数量計算」は、0.5㎡の決まりを初期値にして、「全部引く」「引かない」にも切り替えられます。
例の家の窓・ドアは次のとおりです(大きさはサッシの幅×高さ)。
| 窓・ドア | 1か所の面積 | 数 | 合計(㎡) |
|---|---|---|---|
| 掃き出し窓 1,690×2,030 | 3.431㎡ | 3 | 10.29 |
| 腰窓 1,690×1,170 | 1.977㎡ | 4 | 7.91 |
| 小窓 780×770 | 0.601㎡ | 3 | 1.80 |
| 縦長の細い窓 405×970 | 0.393㎡ | 4 | 1.57 |
| 玄関ドア 922×2,330 | 2.148㎡ | 1 | 2.15 |
| 合計 | 15 | 23.72 |
0.5㎡の決まりで引くのは、0.5㎡を超える4種類です。23.72−1.57=22.15㎡。0.601㎡の小窓は引き、0.393㎡の細い窓は引きません。引き方の違いで、同じ家の数量と金額はこれだけ変わります(㎡2,500円で計算)。
| 引き方 | 引く面積 | 塗装面積 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 引かない | 0㎡ | 179.77㎡ | 449,425円 |
| 0.5㎡以下は引かない | 22.15㎡ | 157.62㎡ | 394,050円 |
| 全部引く | 23.72㎡ | 156.05㎡ | 390,125円 |
「引かない」と「0.5㎡の決まり」では、外壁だけで55,375円違います。担当者ごとに決まりが違えば、同じ家で見積りが食い違います。この記事では、ここから先を0.5㎡の決まり(157.62㎡)で進めます。
引かない方式を選ぶなら、理由も説明できるようにしておきます。掃き出し窓1か所(3.43㎡)を引くと、㎡2,500円で8,575円の減額です。一方で窓が1つあれば、養生・際切り・シーリングの手間が増えます。この手間を面積に含めるのか、別の行で拾うのかを決めておくと、お客様にも説明しやすくなります。
見積書の備考には「外壁は4面+妻側+ベランダの壁。窓・ドアは1か所0.5㎡を超えるものを控除」のように1行書きます。「窓の分は引いていますか」と聞かれても即答でき、担当者が変わっても同じ数字が出ます。
付帯部は㎡・m・か所に分けて拾う
付帯部は、部位によって拾う単位が変わります。
| 部位 | 単位 | 拾い方 |
|---|---|---|
| 軒天 | ㎡ | 軒の出まで広げた屋根の水平の面積−建物の面積。ケラバの下は屋根なりに傾くので伸び率を掛ける |
| 破風 | m | ケラバの斜めの長さ×本数(切妻は4本) |
| 鼻隠し・軒樋 | m | 軒先の長さ(軒の出を含む) |
| 竪樋 | m | 本数×落ちる先までの長さ |
| 土台の水切り | m | 1階の外周 |
| 雨戸・シャッターボックス・換気フード | 枚・か所 | 数える。大きさ別に分けると単価が決めやすい |
| 庇 | か所 または ㎡ | 天端と裏の両方を塗るか決める |
例の家では、軒の出まで広げた屋根の水平の寸法が10.30m×6.66mです(次の章で使います)。ここから次のように出ます。
- 軒天:軒の下10.30×0.60×2=12.36㎡、ケラバの下5.46×0.60×2=6.552㎡×1.077=7.06㎡、合計19.42㎡
- 破風:(6.66÷2)×1.077×4本=14.35m
- 鼻隠し・軒樋:10.30×2=20.60m
- 土台の水切り:(9.10+5.46)×2=29.12m
破風や鼻隠しの見付けが広いときは、展開幅×長さの㎡で拾ったほうが実態に合います。避けたいのは「付帯部一式」という書き方です。契約後に「雨どいも塗ると思っていた」と食い違ったとき、内訳が無いと増減の説明ができません。
付帯部の単価は、外壁の㎡単価を流用しません。軒天は上向きの作業で、竪樋は細くて長く、面積のわりに時間がかかります。実際にかかる人工から逆算して決めます。役物の展開幅の考え方は、次の記事にまとめています。
役物の展開幅の出し方|コイルの取り数と注文する長さ・本数の計算
役物の展開幅は、断面の折り寸法を端から端まで足せば出せます。水切り・唐草・雨押えの例で、914mm幅のコイルから何本取れるか、何mのコイルを何本頼めば足りるかまで順に数え、コイルの不足や頼みすぎを防ぎます。
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屋根の塗装面積は水平の面積×伸び率で出す
屋根は傾いているので、上から見た面積(水平の面積)より実際の面積が大きくなります。計算は次の順です。
- 軒の出・ケラバの出を含めた寸法で、水平の面積を出す
- 屋根の勾配を確かめる
- 水平の面積×伸び率=屋根の面積
例の家は四方に600mm出ているので、水平の寸法は(9.10+0.60×2)×(5.46+0.60×2)=10.30m×6.66m=68.60㎡です。建物の寸法(9.10×5.46=49.69㎡)のまま拾うと、約19㎡足りません。
| 勾配 | 伸び率 |
|---|---|
| 3寸 | 約1.044 |
| 4寸 | 約1.077 |
| 5寸 | 約1.118 |
| 6寸 | 約1.166 |
例の家は4寸なので、68.60×1.077=73.88㎡が屋根の塗装面積です。同じ家が5寸なら68.60×1.118=76.69㎡で、2.81㎡増えます。1寸から10寸までの一覧と勾配の測り方は、次の記事にまとめています。
屋根の伸び率早見表|4寸1.077・5寸1.118と計算式・隅棟伸び率
屋根の伸び率(勾配係数)とは、水平投影面積に掛けて実際の屋根面積を出す係数で、4寸1.077・5寸1.118・6寸1.166です。早見表と屋根の伸び率の計算式、隅棟伸び率、図面がないときの勾配の測り方を寄棟の例題で示します。
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勾配が分からないときは、水平器と定規で「水平300mmに対して何mm上がるか」を測ると手軽です。120mm上がれば4寸勾配です。
スレート屋根では、縁切り(塗膜でふさがった重なりを開く作業)やタスペーサーの挿入が要ることがあります。塗装面積とは別の行にして単価を分けます。タスペーサーは1枚のスレートに2個が標準なので、屋根の面積からスレートの枚数を出して個数に直します。
屋根材ごとに変わる拾い方
化粧スレート
重なりの分は足しません。塗るのは表に見えている面だけなので、水平の面積×伸び率がそのまま塗る面積です。材料の枚数を数える働き幅の計算とは、別の話です。
金属屋根(瓦棒・立平・折板)
瓦棒や立平は立ち上がりの分、折板は山と谷の斜面の分、塗る面積が投影面積より大きくなります。折板は差が大きく、88型のように働き幅600mmの製品を914mm幅の板から作るものでは、914÷600≒1.52です。重なり部分を除いても1.4倍前後になります。製品の働き幅と展開幅で確かめるか、山1つ分の断面を測って展開長を出します。
瓦
釉薬瓦はふつう塗装しません。塗るのはセメント瓦・モニエル瓦です。モニエル瓦は表面のスラリー層の処理が要るので、下塗り材の選び方と手間が変わります。
板金は別の行で拾う
| 部位 | 単位 | 備考 |
|---|---|---|
| 棟板金 | m | 大棟+隅棟。例の家(切妻)は大棟だけで10.30m |
| 谷樋 | m | 銅製は塗らないことが多い |
| ケラバ水切り | m | ケラバの斜めの長さ。例の家は破風と同じ14.35m |
| 雪止め | m または か所 | アングル式はm、後付け金具は個数 |
「棟板金 ケレン+錆止め+上塗り 10.30m」のように工程を書き添えると、あとから条件を思い出せます。
なお、屋根の面積と足場の掛け面積には直接の関係がありません。屋根足場が要るかは、勾配(目安として6寸以上)や屋根材の滑りやすさで判断します。
足場の数量計算|掛け面積(平米)と部材・段数の数え方を住宅で解説
足場の数量計算を、10m×8mの住宅で実際に解きます。国交省基準の掛け面積(外周+8m×高さ)で298.8㎡、くさび式本足場の支柱52か所・部材約4.2tまで。足場の平米計算と段数の数え方、検算のコツも解説。
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塗料の必要量(缶数)の計算
塗料の量は、次の式で出します。
必要量(kg)=塗る面積(㎡)×1㎡・1回あたりの所要量(kg)×塗り回数
缶数=必要量÷1缶の量(切り上げ)
所要量はカタログや製品ページに書かれていますが、書き方が製品ごとに違います。ここを読み違えると、缶数が大きくずれます。
- 1回あたり(kg/㎡・回):例 0.11〜0.17kg/㎡。塗り回数を掛けます
- 決められた回数の合計:上塗り2回分の合計で書かれた値に、さらに2回を掛けると、缶数がちょうど2倍になります
- 工程の合計:下塗り材には、所要量を「1〜2回塗りの合計」で書く製品があります(エスケー化研の一部の下塗り材など)。回数を掛けずにそのまま使います
- 1缶で塗れる面積(㎡/缶・回):例 15kg缶で88〜136㎡。1缶の量÷面積で1㎡あたりに直します
カタログの値に幅があるのは、下地の状態と塗り方の違いを見込んでいるためです。真ん中を取るのではなく、下地で選びます。平らな窯業系サイディングなら少ない方、リシンやスタッコのように凹凸の大きい壁、吸い込みの激しいモルタル、チョーキングの進んだ旧塗膜は多い方です。
塗り回数は、下塗り1回+中塗り1回+上塗り1回の3回塗りが一般的です。下地の傷みが激しくて下塗りを2回入れるとき、隠ぺい力の低い色に塗り替えるとき、メーカーが工程を決めている塗料では回数が変わります。見積書には「3回塗り(下塗り1回・上塗り2回)。色替え・濃い色で回数が増える場合は別途」のように書いておきます。
下塗り・中塗り・上塗りを分けて缶数を出す
下塗り材と上塗り材では所要量が違うので、同じ面積でも缶数は一致しません。製品のカタログの値の例です。
| 工程 | 材料 | 所要量の例 |
|---|---|---|
| 下塗り | シーラー | 外壁0.05〜0.20kg/㎡、スレート屋根0.15〜0.30kg/㎡(同じ製品) |
| 下塗り | 微弾性フィラー | 平らに仕上げる0.20〜0.45kg/㎡、模様を付ける0.50〜0.90kg/㎡ |
| 中塗り・上塗り | シリコン系など | 0.11〜0.17kg/㎡・回 |
フィラーは仕上げ方で値が分かれているので、先にどちらの仕上げかを決めます。平らに仕上げる値で計算して模様を付けると、必要な量の半分ほどしか用意できません。
例の家で計算します。所要量は仮の値なので、実際は使う製品のカタログで確かめてください。外壁は下塗り0.10kg/㎡(1回)、中塗り・上塗り0.15kg/㎡・回(2回)。屋根は下塗り0.15kg/㎡(1回。上の表のように、スレート屋根は外壁より多めの値を使う製品があるため)、中塗り・上塗り0.14kg/㎡・回(2回)。どれも15kg缶とします。
| 工程 | 計算 | 必要量 | 缶数 |
|---|---|---|---|
| 外壁 下塗り | 157.62×0.10×1 | 15.76kg | 1.05→2缶 |
| 外壁 中塗り・上塗り | 157.62×0.15×2 | 47.29kg | 3.15→4缶 |
| 屋根 下塗り | 73.88×0.15×1 | 11.08kg | 0.74→1缶 |
| 屋根 中塗り・上塗り | 73.88×0.14×2 | 20.69kg | 1.38→2缶 |
合計9缶です。材料費は、これに缶ごとの仕入単価を掛けて出します。軒天や破風など付帯部の塗料は、それぞれの塗料で別に計算します。
ロスは足さず、端数は缶で切り上げる
カタログの標準の所要量(使用量)は、塗るときのロスを含んだ値です。日本ペイントの「理論塗付量」と「標準塗付量」の説明や、菊水化学工業の所要量の説明でも、標準の値はロスを含むとされています。ここにさらに5〜10%を足すと、ロスを二重に見ることになります。
足すのは、カタログの値が「理論塗付量」のように、ロスを含まない値だと書かれているときです。自社の塗り方で本当に足りるかは、完了した現場で確かめます。計算の必要量と、実際に使った量(開けた缶と残りの量)を比べます。計算47.3kgに対して実際は52kgと1割ほど多かったなら、その下地ではカタログの幅の多い方の値を使うように直します。一律のロス率を足すより、次の現場でもずれにくくなります。
計算が3.15缶でも、塗料は缶でしか買えません。4缶分の代金を最初から材料費に入れます。0.85缶分を「余るから」と外して原価を組むと、仕入れで赤字になります。
迷うのは、外壁の下塗りの1.05缶のように、わずかに1缶を超えるときです。1缶に収めるために所要量を下げるのはやめて、下地に合った値のまま2缶で組みます。小さい荷姿がある製品なら、組み合わせも確かめます。
余った塗料の扱いも決めておきます。調色品は、次の現場で同じ色が出ることはまずありません。2液型は、混ぜたら可使時間内に使い切るしかありません。余りは自社の負担になりやすいので、材料費に含めるか、利益の中で吸収するかを決めておきます。調色した上塗りはあとから頼むと色がずれることがあるため、補修用の控えを1缶残す考え方もあります。
忘れやすいのが副資材です。
| 副資材 | 拾い方の目安 |
|---|---|
| 希釈用の水・シンナー | カタログの希釈率と缶数から |
| マスカー・養生テープ・シート | 窓・ドアの数と面積から |
| ローラー・刷毛・バケット | 工程の数と人数から |
| シーリング材 | 目地・出隅・入隅・窓まわりの長さから本数 |
| 高圧洗浄の水道代 | 施主負担か自社負担かを先に確かめる |
シーリングはmで拾います。サイディングの縦目地・出隅・入隅と窓まわりの長さを足し、1本で打てる長さで割ります。幅10mm×深さ10mmの目地は1mで100mlなので、320mlの1本で約3.2m(ロスは別)です。例の家なら出隅は4か所×5.50m=22.0m、窓・ドアの外周は合わせて約72mです。塗装面積と塗料の数量計算では、外壁をサイディングにすると、出隅・入隅・縦目地(3,030mmごと)・窓まわりの長さも出します。
例の家の数量を1枚にまとめ、見積りの行に分ける
ここまでの数字を並べると、見積りと発注に使う数量がそろいます。
| 項目 | 数量 | 出し方 |
|---|---|---|
| 高圧洗浄 | 231.50㎡ | 外壁157.62+屋根73.88 |
| 外壁塗装 | 157.62㎡ | 179.77−窓22.15 |
| 屋根塗装 | 73.88㎡ | 68.60×1.077 |
| 軒天 | 19.42㎡ | 軒12.36+ケラバ7.06 |
| 破風 | 14.35m | 3.33×1.077×4本 |
| 鼻隠し・軒樋 | 各20.60m | 10.30×2 |
| 棟板金 | 10.30m | 大棟 |
| 土台の水切り | 29.12m | 1階の外周 |
| 外壁・屋根の塗料 | 9缶 | 外壁6缶・屋根3缶 |
| 足場(外注) | 約225㎡ | 足場の中心の線×高さ(軒側130.98+妻側93.99)。次の章で説明 |
見積書では、次のように費目を分けて並べます。
| 費目 | 項目 | 数量 |
|---|---|---|
| 材料費 | 外壁・屋根の塗料 | 缶数 |
| 材料費 | シーリング材・養生材・副資材 | 本・一式 |
| 労務費 | 外壁塗装 手間 | 157.62㎡ |
| 労務費 | 屋根塗装 手間 | 73.88㎡ |
| 労務費 | 高圧洗浄 | 231.50㎡ |
| 外注費 | 足場 | 掛け面積の㎡ |
塗装面積と塗料の数量計算も、計算のあとに見積の下書き(数量だけ)を出します。「㎡単価の行で」と「材料と手間を分けて」の2つの形から選べます。単価は会社ごとに違うので空けてあります。
手間代は㎡単価と人工を組み合わせる
手間代の出し方は2通りあります。㎡単価は、外壁塗装の手間を㎡で持ち、面積を掛ける方法です。数量がはっきりしていて、増減もそのまま計算できます。人工×日数は「職人2人×5日=10人工、1人工○円」で出す方法で、㎡単価になじまない作業や条件の悪い現場に向きます。塗装そのものは㎡単価、下地処理や洗浄は人工、のように組み合わせるのが現実的です。
面積に比例しない作業は、別の行にしておくと増減を説明できます。
- 高圧洗浄:水の確保、近隣への配慮、汚れの程度で時間が変わる
- 養生:面積より、窓の数と隣家との距離で決まる
- ケレン:錆の程度しだい。同じ10.30mの棟板金でも、ペーパーを当てるだけの現場と錆を落とし切る現場では、時間が数倍違う
- シーリング:打ち替えと増し打ちで手間が大きく違うので分ける
足場の有無、道路付け(搬入の距離・駐車スペース)、隣家との距離、水道と電源を借りられるかでも手間は変わります。見積書の条件に書いておきます。
ここで拾った数量は、そのまま実行予算の根拠にもなります。見積り用と原価用で数量を別に作ると、どちらが正しいか分からなくなります。同じ数量表を、原価側は仕入単価、提出側は提出単価で計算すると、管理が1本で済みます。
塗装面積の計算でよくある間違いと防ぎ方
概算のまま契約してしまう
問い合わせで係数1.2を使い「外壁は約119㎡」と答え、そのまま契約に進むケースです。例の家なら実測は157.62㎡で、約38㎡分の材料と手間が足りません。概算を伝えるときは、口頭でも書面でも「現地調査後に確定します」と添え、書類名を「概算見積書」にします。
足場の掛け面積と塗装面積を取り違える
公共建築数量積算基準では、外部の本足場の数量を「足場の中心の水平の長さ×高さ」とし、足場の中心を外壁から1.0mの位置としています。四角い家なら、1.0m外の線は四隅で1.0mずつ延びるので、長さは外周+8mです。例の家は29.12+8=37.12mです。高さは建物の上部までなので、軒側は地面から軒までの高さ、切妻の妻側は三角の上までとして、面ごとに出します。例の家の地面から軒までは、基礎0.40m+外壁5.50m=5.90mです。
- 軒側(南・北):(9.10+2.0)×5.90×2面=130.98㎡
- 妻側(東・西):(7.46×5.90+5.46×1.092÷2)×2面=93.99㎡(三角の高さは2.73×0.4=1.092m)
- 合計 224.97㎡、約225㎡
足場材の数量計算で架面積の数え方に「国交省」を選ぶと、この決まりで出せます。ツールは妻側の高さを面の平均でならすので、この家では229.4㎡と少しだけ大きく出ます。
外壁の塗装面積157.62㎡とは、約67㎡違います。足場屋さんの数量で塗料を計算すると大量に余り、塗装面積で足場の数量を出すと足場代が大きく不足します。書類の数量には「塗装面積」「掛け面積」と名前を付けて区別します。
所要量の「1回あたり」と「合計」を取り違える
2回分の合計で書かれた値に、さらに2回を掛けると缶数が2倍になります。発注の前に、カタログの値がどちらの書き方かを確かめます。
単位が混ざる
延床30坪を㎡に直さずに㎡単価を掛けると、金額は3分の1以下になります(30と99.37)。破風を14.35mで拾ったのに、単価表が㎡単価だったということも起きます。拾い出し表と単価表の両方に、単位の欄を必ず作ります。
担当者ごとに窓の引き方が違う
Aさんは窓を引かず、Bさんは全部引く。同じ会社から出た2枚の見積りで金額が違えば、施主の信頼を損ないます。決まりを文書にして、新しい担当者にも渡します。
拾い出しのメモを残さない
「この157.62㎡はどう出しましたか」と聞かれて答えられないのが、いちばん困ります。追加工事や減額の相談でも、元の数量の内訳が無いと話が進みません。
根拠を1行で残す
詳しい計算書を毎回作る必要はありません。数量の横に1行あれば、あとから見た人が同じ計算を再現できます。
| 項目 | 数量 | 根拠の書き方 |
|---|---|---|
| 外壁塗装 | 157.62㎡ | 4面160.16+妻三角5.96+ベランダ内外13.65−窓22.15(0.5㎡超を控除) |
| 屋根塗装 | 73.88㎡ | 水平10.30×6.66=68.60㎡×1.077(4寸) |
| 破風 | 14.35m | (6.66÷2)×1.077×4本 |
| 上塗り材 | 4缶 | 157.62㎡×0.15kg×2回=47.29kg÷15kg=3.15 |
「68.60×1.077(4寸)」と書いておけば、勾配を測り直さなくても検算できます。お客様への説明には、ツールの計算結果から、立体図・展開図・面ごとの面積の式をまとめた「塗装面積の説明書」(A4・PDF)も作れます(SITE BOARD の会員向け)。
社内の決まりは、次の項目を1枚にまとめます。
- 窓・ドアの引き方(引かない/0.5㎡を超えるものを引く/全部引く)
- 付帯部ごとの単位(軒天=㎡、破風=m、雨戸=枚 など)
- 屋根の伸び率の一覧
- 外壁の高さをどこからどこまで測るか
- 所要量はカタログの幅のどこを使うか(下地ごと)
- 標準の塗り回数と、回数が増える条件
拾った数量をサイトボードの積算と見積りにつなげる
拾った面積を材料費・労務費・外注費・経費に分けて原価で積み上げると、その工事の粗利が見えます。サイトボード(SITE BOARD)では、サイドバー「施工管理」>「積算」で、案件ごとに明細を原価で積み上げられます。品名・仕様・費目・数量・単位・単価(原価)を行ごとに入れると、金額が自動で計算されます。費目は「材料費」「労務費」「外注費」「経費」の4つから選びます。

パソコンの画面では、一覧の右上の「数量計算ツール」から、無料ツールの一覧を別のタブで開けます(スマホの幅では出ません)。塗装面積と塗料の数量計算のあと、権限「積算」のある会員が「積算に取り込む」を押すと、仮設工事(足場1式・飛散防止ネット)・高圧洗浄・養生・外壁・屋根・付帯部などの行と、数量の出し方が入った積算の新規作成画面が開きます。案件を選び、単価(原価)を入れて「登録する」を押せば積算になります。図面がPDFや写真なら、「図面からAI拾い出し」で項目と数量をAIに拾わせることもできます(C+AIプラン)。
明細の「根拠」の欄は、数量の出し方を読むための欄です。値が入るのは図面からのAI拾い出しや無料ツールから取り込んだときで、この画面で手で書き込むことはできません。自分で拾った数量の出し方は、積算の「備考(社内用)」に書きます。備考は見積りに引き継がれないので、社内の計算メモに向いています。「3回塗り」のようにお客様にも見せたい条件は、行の「仕様・規格」に書けば見積りの「詳細」に引き継がれます。

品名を入力すると、過去の積算や「資材費」マスタから候補が出ます。「シリコン」と打てば過去に使った塗料名が並び、選ぶと仕様・単位・単価・費目がまとめて入ります。「資材」のタグの候補を選ぶと、マスタの仕入単価が原価単価として入ります。
「外壁塗装工事」「屋根塗装工事」「付帯部塗装工事」の見出し行の下に明細を並べ、小計行でまとまりごとの合計を出しておきます。施主から「屋根は今回見送りたい」と言われたとき、小計の金額をそのまま引けます。明細の下には費目別の内訳が自動で出ます。直接工事費に諸経費(初期値10%)を足したものが、積算合計(工事原価)です。
手間代から法定福利費の目安を出す
費目に「労務費」を選んだ行の合計は「手間代」として集計されます。外壁・屋根の塗装手間、高圧洗浄、ケレン、養生の行を「労務費」にしておけば、その合計が手間代です。無料ツールから「㎡単価の行で」取り込んだときは、材料込みの塗装の行や足場の行も「労務費」で入るので、そのままだと目安が高く出ます。費目を直すか、「材料と手間を分けて」で取り込みます。

積算の画面には「法定福利費の目安」として、手間代×16.4%の金額が出ます。16.4%は、令和8年度の保険料率(健康保険・介護保険・子ども・子育て支援金・厚生年金・子ども・子育て拠出金・雇用保険の会社負担分)から出した全国の目安です。健康保険料率が都道府県で違うため、16.09〜16.76%の幅があります。自社の都道府県の料率は全国健康保険協会で確かめ、建設国保や健康保険組合に入っている会社は金額を直します。
改正建設業法(2025年12月施行)で、見積書に法定福利費などの内訳を書くことが努力義務になりました。「法定福利費を明細に追加」を押すと、明細の最後に「法定福利費(事業主負担分)」の行が、1式・費目「経費」で入ります。金額はあとから直せます。制度の細かい条件は、国土交通省の公式情報で確かめてください。
積算画面の16.4%は全国の目安です。自社の保険の加入状況に合わせて金額を直すときや、元請に算出の根拠を説明するときは、法定福利費の計算方法と料率を1つずつ確かめておくと迷いません。
法定福利費とは|建設業の計算方法と何パーセントかを1つずつ
元請から「見積書に法定福利費を別に書いて」と言われて困っていませんか。法定福利費の計算方法は労務費×事業主負担率です。令和8年度の合計16.421%の内訳を保険ごとに分解し、手間代20万円・50万円の計算例と請求書への書き方まで示します。
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原価から見積書を作る

編集画面の上部「この積算から見積りを作成:」で利率(初期値20%)を入れ、「見積り(下書き)を作成」を押すと、見積りの編集画面が開きます。積算の状況は自動で「見積作成」に変わります。
| 積算側 | 見積り側 |
|---|---|
| 単価(原価) | 提出単価=原価×(1+利率)。円未満は四捨五入 |
| 費目「材料費」の行 | 「資材費(原価)」に原価が入る |
| 費目「労務費」「外注費」「経費」の行 | 「施工費(原価)」に原価が入る |
| 諸経費 | 「諸経費」という1行(1式)で入る |
| 見出し行・空白行 | そのまま引き継がれる |
| 小計行 | 引き継がれないので、見積り側で入れ直す |
塗料の缶を材料費、塗装の手間を労務費、足場を外注費で入れておけば、見積り側で資材費と施工費に自動で振り分けられます。見積りに引き継がれるのは保存済みの内容なので、編集の途中なら先に「更新する」で保存します。また、積算は原価がそのまま見える画面です。「設定」>「ユーザー管理」で権限「積算」を配る相手は、原価を見せてよい人に限ります。
明日からできること
全部を一度に変える必要はありません。次の4つから始めると、翌朝に見積りを出すまでの時間が短くなります。
- 社内の決まりを1枚にする:窓の引き方、付帯部の単位、外壁の高さの測り方、所要量の選び方を書き、見積りを作る全員に渡します
- 次の現地調査に記入用紙を持っていく:面ごとの幅・高さ・窓の数・付帯部を、同じ用紙に同じ順で書きます。ツールの現場記入シートを印刷して使えます
- 完了した現場で塗料を突き合わせる:2〜3件、計算の必要量と実際に使った量を比べ、下地ごとに所要量の幅のどこを使うかを決め直します
- 数量・根拠・原価・見積りを1か所に残す:拾い出しは表計算、見積りは別のソフトと分かれていると、根拠が散らばります。案件ごとに同じ場所へまとめます
屋根の伸び率、足場の数量、雨どいのサイズの選び方など、拾い出しに関するほかの記事はコラム一覧にまとめています。サイトボードで使える機能の範囲は、料金プランで確かめられます。