目次
- 雨どいのサイズの選び方は「屋根面積」と「降雨強度」で決まる
- 雨どいのサイズを決める順番
- メーカーの表(許容最大屋根面積)は「落とし口1か所あたり」で書かれている
- 軒樋と竪樋は「組み合わせ」で能力が決まる
- 同じ「105」でも、シリーズで数字が違う
- 竪樋を太くして増えるのは、軒樋に余裕があるときだけ
- 軒樋の形は見た目と納まりで選び、能力は表で確かめる
- 部材はシリーズでそろえる
- 雨どいの屋根面積は水平投影面積で計算する
- 勾配なりの面積ではなく水平投影面積を使う
- 面ごとに水の行き先を線引きする
- 屋根の上に壁があるときは、壁の面積の半分を足す
- 降雨強度の決め方と、表の値の換算
- 表の前提と違う降雨強度で使うときの換算
- どこまで余裕を持たせるか
- 落とし口(竪樋)の数を決める手順
- 割り算で出して、必ず切り上げる
- 増やすか、大きくするかの判断
- 落とし口の位置で負担をそろえる
- 排水先と干渉を先に確かめる
- 雨樋の勾配・金具と、あふれる原因の切り分け
- 雨樋の勾配は表の前提に合わせる
- 金具のピッチと下地
- あふれる原因はサイズ不足だけではない
- 引き渡し時に施主へ渡す点検・清掃の1枚
- 計算例:3つの屋根で雨どいのサイズをたどる
- 例1 総2階・切妻(屋根10m×8m)
- 例2 片流れ(屋根10m×9m)
- 例3 下屋に2階の屋根の水が落ちる場合
- 無料ツール「雨樋のサイズ選定」で試算する
- 入力の手順
- 出る結果と、出ないもの
- 結果の使い方と限界
- 雨どい工事の数量を積算・見積りにつなげる
- 長さと部材は実測と図面から拾う
- サイトボードの積算に入れる
- 屋根・板金のツールとあわせて使う
- 明日からできること:自社の雨どいの標準を1枚にする
雨どいの見積りを頼まれて、現場の帰りに「前と同じ105でいいか」と決めていませんか。施主に「なぜ今回は太くするの」と聞かれて、答えに詰まったことがある方もいると思います。
雨どいのサイズの選び方は、屋根の水平投影面積と、その地域の降雨強度の2つで決まります。この記事では、面ごとの面積の出し方、メーカーの排水能力表の読み方、落とし口(竪樋)の数の出し方を、計算例つきで説明します。読み終えるころには、数字を示して見積りと説明ができるようになります。数値は目安なので、発注前には実測とメーカーの最新の資料で確かめてください。
先に結論です。落とし口(竪樋)の数は「軒樋1本が受ける屋根の水平投影面積 ÷ メーカーの表にある落とし口1か所あたりの面積」で出し、端数は必ず切り上げます。たとえば東京都(120mm/h)の片流れ90㎡なら、パナソニックのアイアン丸105で3か所、アイアン丸120で2か所です。なぜそうなるかと、自社の現場で使う手順を順に説明します。
雨どいのサイズの選び方は「屋根面積」と「降雨強度」で決まる
軒樋・竪樋のサイズを決める材料は2つです。1つはその雨どいに流れ込む屋根の水平投影面積、もう1つはその地域で見込む1時間あたりの雨量(降雨強度)です。同じ40㎡の屋根でも、100mm/hで考えるか160mm/hで考えるかで、必要な落とし口の数は変わります。
「前回と同じ寸法で」という決め方で困るのは、強い雨が降ったときです。軒樋からあふれた水は外壁を伝い、窓まわりや外壁の下のほうを汚します。あふれた水が壁の中に回れば、下地の傷みや室内のシミにもつながります。施工の直後は問題が出ず、数年後の強い雨で初めて分かることが多いので、原因の説明にも手間がかかります。
雨どいのサイズを決める順番
次の順番で進めると、途中で戻る手間が減ります。
- 軒樋ごとに、流れ込む屋根の水平投影面積を出す
- 採用する降雨強度を決める
- メーカーの排水能力表で、軒樋と竪樋の組み合わせの候補を拾う
- 落とし口(竪樋)の数と位置を決める
- 軒樋の勾配と金具、排水先を確かめる
1と2が決まれば、あとは表を引いて割り算をするだけです。候補は数点に絞れます。
後半の計算例の結果を先にまとめると、次のとおりです。
| 屋根の形 | 軒樋1本が受ける面積 | アイアン丸105(37㎡/か所) | アイアン丸120(56㎡/か所) |
|---|---|---|---|
| 切妻10m×8m | 1面40㎡ | 1面2か所 | 1面1か所 |
| 片流れ10m×9m | 90㎡ | 3か所 | 2か所 |
| 下屋+2階の屋根 | 30㎡ | 1か所 | 1か所 |
東京都・120mm/h・水勾配5/1000の場合です。計算の過程は後半の計算例で説明します。

メーカーの表(許容最大屋根面積)は「落とし口1か所あたり」で書かれている
各メーカーは、軒樋と竪樋の組み合わせごとに、落とし口1か所が受け持てる屋根の面積(㎡)を公開しています。表の呼び方は「排水能力表」「落とし口1か所あたりに対応できる屋根投影面積」などメーカーで違います。この記事では、この面積を「許容最大屋根面積」と呼びます。最終的な可否は、この表の数字で判断します。
表を読むときは、先に次の3つを確かめてください。
- 前提の降雨強度:表の上か注記に書かれています。パナソニックは160・140・120・100mm/hの値を、積水化学の住宅用は100mm/hの値を載せています
- 前提の水勾配:軒樋の勾配で流せる量が変わります。パナソニックは5/1000と1/1000、積水化学の住宅用は1/500と1/1000で値を分けています
- 単位は落とし口1か所あたり:軒樋1本あたりではありません。落とし口を2か所にすれば、受け持てる面積は2倍になります
自分で計算する意味は、候補を絞ることと、そのサイズにした理由を説明できるようにすることです。「屋根○㎡、降雨強度○mm/hで計算しました」と言えれば、施主や元請との話が早く終わります。
屋根面積・勾配・地域の降雨強度から、軒樋のサイズと竪樋の数を計算し、足りる・あふれるを図で確かめられる無料ツールもあります。手計算の前に候補を絞るときにも使えます。
雨樋のサイズ選定
屋根面積・勾配・地域の降雨強度から雨水の量を計算し、軒樋のサイズと、竪樋(落とし口)の数を選びます。メーカーの許容排水量の考え方で、足りる・あふれるをアニメーションで確かめられます。
ツールを使う
軒樋と竪樋は「組み合わせ」で能力が決まる
雨どい(あまどい。現場では「とい」「とゆ」とも呼ぶ)は、屋根の雨水を軒先で受けて排水先へ流す部材です。無いと外壁の汚れや基礎まわりの泥はねにつながります。部材の名前と位置は次のとおりです。
| 部材名 | 位置 | 役割 |
|---|---|---|
| 軒樋 | 軒先に沿って横に付く | 屋根から落ちる雨水を受け、集水器へ流す |
| 止まり | 軒樋の両端 | 軒樋の端をふさぎ、端から水が漏れないようにする |
| 軒継手 | 軒樋どうしのつなぎ目 | 軒樋をつなぎ、つなぎ目からの漏れを防ぐ |
| 集水器 | 軒樋の落とし口 | 軒樋の水を集めて下へ落とす(「あんこう」「じょうご」とも呼ぶ) |
| 呼び樋(エルボ) | 集水器と竪樋の間 | 軒の出の分だけ水を壁側へ寄せ、竪樋につなぐ |
| 竪樋 | 外壁に沿って縦に通る | 集水器から落ちた水を雨水桝へ流す |
| 竪樋継手 | 竪樋どうしのつなぎ目 | 竪樋をつなぎ、軒から桝までの長さに合わせる |
| 金具(受け金具・でんでん) | 軒樋は鼻隠し・破風、竪樋は外壁 | 受け金具で軒樋を、でんでんで竪樋を支えて固定する |
同じシリーズでそろえる理由は、この節の最後で説明します。
<!-- 図を入れる場所:雨どいの部材の位置(軒樋・止まり・軒継手・集水器・呼び樋・竪樋・竪樋継手・金具) -->同じ「105」でも、シリーズで数字が違う
呼び寸法の数字は樋の大きさの目安で、流せる量は製品ごとに違います。同じメーカーの同じ半丸105でも差があります。積水化学の住宅用の表(降雨強度100mm/h・水勾配1/500)では、「丸トップ 丸105」が落とし口1か所あたり30㎡、「新・丸トップ RV105」が38㎡です(2026年9月時点の公開値)。
呼び寸法が同じでも、許容面積は2割以上違うことがあります。ほかのシリーズやメーカーの製品に替えるときは、呼び寸法だけで決めず、表の前提と数字を見比べてください。
竪樋を太くして増えるのは、軒樋に余裕があるときだけ
パナソニックの表は、軒樋と竪樋のうち能力の小さいほうで書かれています。そのため、竪樋だけ太くしても数字が変わらない組み合わせがあります。
| 軒樋 × 竪樋(パナソニック) | 120mm/hでの落とし口1か所あたり |
|---|---|
| アイアン丸105 × 竪樋60・75 | 37㎡(60でも75でも同じ) |
| シビルスケア PC77 × 竪樋60 | 58㎡ |
| シビルスケア PC77 × 竪樋75 | 88㎡ |
アイアン丸105は軒樋の側で能力が決まっているので、竪樋を75にしても37㎡のままです。PC77は軒樋に余裕があるので、竪樋を75にすると88㎡まで増えます。「竪樋を1段太くすれば安心」とは限らないので、組み合わせの値で確かめてください(水勾配5/1000の値。2026年9月時点)。
軒樋の形は見た目と納まりで選び、能力は表で確かめる
住宅の軒樋は、半丸と角(箱)が中心です。ほかに、パラペットの内側に納める内樋や、倉庫・工場の大きな屋根に使う大型の角樋があります。形は外観と納まりで選び、流せる量はその製品の表で確かめる、と分けて考えると迷いません。
住宅用の軒樋で落とし口がいくつも要る面は、大型の軒樋に替えたほうが落とし口の数を現実的な数に収められることがあります。無料ツールでは、選んだメーカーの組み合わせで落とし口を10か所にしても足りない面に注意が出ます。その場合は、軒を分けるか、大型の軒樋をメーカーに相談してください。
素材も、形と同じく外観と現場の条件で選びます。よく使う素材の違いは次のとおりです。
| 素材 | よく使う場面 | 長所 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 塩ビ | 住宅の標準的な雨どい | 軽く加工しやすい。部材の種類が多く手に入りやすい | 熱で伸び縮みするので、継手と金具は施工説明書どおりに納める。雪や強風で変形・外れが起きやすい |
| 鉄芯入り(芯材入り)樹脂 | 雪や風の強い地域の住宅 | 芯材で強度を上げ、たわみや変形に強い | 樹脂なので伸び縮みはある。継手の納まりと金具のピッチは製品の指定に従う |
| ガルバリウム鋼板 | 金属屋根の改修、板金で納める現場 | 熱による伸び縮みが小さい。屋根や役物と素材・色をそろえやすい | 切り口や傷からさびることがある。銅など異なる金属と触れさせない |
| ステンレス | 店舗や公共の建物、さびを避けたい所 | さびにくく強度が高い | 材料が高く、加工に手間がかかる。部材の種類が限られることがある |
| 銅 | 寺社や和風の住宅、意匠を重視する所 | 加工しやすく、見た目に重みが出る | 年数とともに色が変わり、緑青が出る。酸性雨などで穴があくことがある。材料が高い |
素材や形を変えても、流せる量はその製品の排水能力表の数字で確かめてください。
部材はシリーズでそろえる
集水器、エルボ、呼び樋、継手、金具は、同じメーカーの同じシリーズでそろえるのが基本です。呼び寸法が同じでも、ほかのシリーズの継手とは差し込みの寸法や色が合わないことがあります。改修では、何年か後の部分交換も考えて、手に入りやすい定番のシリーズを選ぶ判断もあります。
雨どいの屋根面積は水平投影面積で計算する
勾配なりの面積ではなく水平投影面積を使う
排水の計算に使うのは、屋根を真上から見た水平投影面積です。雨は上から落ちてくるので、受ける雨の量は平面の広さで決まります。メーカーの表も水平投影面積で書かれています。
勾配なりの面積しか分からないときは、伸び率で割って直します。5寸勾配の伸び率は約1.118なので、勾配なり60㎡の屋根は 60 ÷ 1.118 ≒ 53.67㎡ です。屋根材の数量を拾うときは逆に伸び率を掛けるので、2つの計算を混ぜないよう、使う数字を分けておいてください。伸び率の一覧は屋根の伸び率の早見表と屋根面積の出し方にまとめています。
屋根の伸び率早見表|4寸1.077・5寸1.118と計算式・隅棟伸び率
屋根の伸び率(勾配係数)とは、水平投影面積に掛けて実際の屋根面積を出す係数で、4寸1.077・5寸1.118・6寸1.166です。早見表と屋根の伸び率の計算式、隅棟伸び率、図面がないときの勾配の測り方を寄棟の例題で示します。
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面ごとに水の行き先を線引きする
屋根面積の計算は、建物全体をまとめて出しても使えません。軒樋1本ごとに、流れ込む面積を分けるのが本体です。
- 屋根伏図(なければ平面図)に、棟・谷・隅棟を書き込む
- 水が流れる向きを矢印で入れ、どの軒先に出るかを追う
- 軒樋ごとに範囲を塗り分け、それぞれの水平投影面積を出す
- 集水器の位置を決め、落とし口1か所が受ける範囲を決める
切妻は2面に分かれるので単純です。寄棟は4面を台形と三角形で出します。片流れは1面の水がすべて1本の軒樋に集まるので、同じ大きさの切妻と比べて、軒樋1本の負担は2倍です。片流れで既存と同じ105を選んで足りなかった、という例はここが原因です。
見落としやすいのは、上から流れ込む水です。2階の屋根の水を下屋で受けている、谷から水が集まる、バルコニーの排水を落としている、といった所は、その面積を足します。下屋が20㎡で、2階の屋根30㎡分の水も受けているなら、下屋の軒樋は50㎡として計算します。ここを足し忘れると、下屋の雨どいだけが毎回あふれます。
屋根の上に壁があるときは、壁の面積の半分を足す
屋根に接して立ち上がる壁があると、壁に当たった雨が屋根に流れ落ちます。このため、壁の面積の半分を屋根の面積に足して計算する考え方が、積水化学の設計基準などで示されています。たとえば下屋の上に高さ2.5m・幅5mの2階の外壁があれば、12.5㎡ × 0.5 = 6.25㎡ を下屋の面積に足します。
足すかどうかを確かめたい形は次のとおりです。
- 1階の下屋の上に立つ2階の外壁
- パラペットの立ち上がり(内樋で受ける場合)
- 屋根に接する袖壁・妻壁
- 低い屋根に面した、高い棟や塔屋の壁
横なぐりの雨が多い立地では、壁に当たる水が見込みより増えます。海沿いや風の通り道になる現場では、計算の結果より1か所多めに落とし口を付けるなど、余裕を見ておく判断もあります。
降雨強度の決め方と、表の値の換算
降雨強度は、1時間に何mm降るかを表す値(mm/h)です。メーカーの表は、必ず特定の降雨強度を前提にしています。使う表の前提を確かめてから、採用する値を決めます。
目安として使いやすいのが、パナソニックが排水能力表に載せている地域別の降雨強度です。都道府県ごとに100・120・140・160mm/hの4つに分けていて、東京都・大阪府は120mm/h、三重県・和歌山県・高知県・鹿児島県・沖縄県は160mm/hです。パナソニックは排水計算の標準として、全地域を160mm/hで計算する方法も示しています。積水化学は住宅用の設計基準で100mm/hを採用し、地域の値は気象庁などで確かめるよう案内しています。
現場に近い地点の記録を見たいときは、気象庁の「過去の気象データ検索」で観測地点ごとの日最大1時間降水量を確かめられます。設計図や仕様書に指定があるときは、指定の値を優先してください。
表の前提と違う降雨強度で使うときの換算
許容最大屋根面積は、降雨強度に反比例します。雨が1.2倍強ければ、受け持てる面積は1.2分の1です。
採用値での許容面積 = 表の許容面積 × 表の前提の降雨強度 ÷ 採用する降雨強度
表が100mm/h前提で「60㎡」なら、120mm/hでは 60 × 100 ÷ 120 = 50㎡ です。
| 表の前提 | 採用する降雨強度 | 換算の係数 | 表が60㎡の場合 |
|---|---|---|---|
| 100mm/h | 80mm/h | 1.25 | 75㎡ |
| 100mm/h | 120mm/h | 0.83 | 50㎡ |
| 100mm/h | 150mm/h | 0.67 | 40㎡ |
メーカーの表でも、値はほぼこの比例になっています。たとえばパナソニックのアイアン丸105は、100mm/hで45㎡、120mm/hで37㎡です(45 × 100 ÷ 120 = 37.5)。よく使うメーカーの係数を紙1枚にして見積りのファイルに挟んでおくと、計算違いが減ります。
どこまで余裕を持たせるか
どこまで見込むかは、建物の使い方で変わります。
- 住宅:玄関・勝手口・掃き出し窓の上は、あふれると困るので優先して余裕を取る
- 店舗:出入口の上であふれると、お客様の頭に水が落ちる。客の通る所は余裕を大きく取る
- 倉庫・工場:屋根が大きく、1か所の負担も大きい。詰まり対策と点検のしやすさも一緒に考える
- 共同住宅:共用廊下やバルコニーの排水と取り合うため、建物全体の排水計画の中で決める
指定のない民間工事では、会社として採用する降雨強度を決めておくと、担当者ごとのばらつきが出ません。
落とし口(竪樋)の数を決める手順
割り算で出して、必ず切り上げる
竪樋の本数(落とし口の数)は、次の割り算で出します。
落とし口の数 = 受け持つ屋根の水平投影面積 ÷ 落とし口1か所あたりの許容面積(切り上げ)
答えは必ず切り上げます。2.1か所を「ほぼ2か所」にすると、表の前提より厳しい条件で使うことになります。端数が出たときの手は2つです。落とし口を1つ増やすか、1か所あたりの面積が大きい組み合わせ(軒樋か竪樋を1段大きく)に替えます。前の見出しのとおり、竪樋だけ太くしても増えない組み合わせがあるので、替えるときも表の値で確かめます。
増やすか、大きくするかの判断
- 見た目:道路側に竪樋を何本見せたいか。減らしたいなら大きい組み合わせにする
- 通路・駐車場:竪樋が人や車に当たる位置にならないか
- 外壁の開口:窓・換気フード・給気口を避けて縦に通せるか
- 排水先:雨水桝の位置と数。桝がなければ横引きが長くなり、本数を増やすほど手間が増える
- 部材の費用:大きい組み合わせは単価が上がるが、集水器・エルボ・金具・桝の数は増えない
改修で、今は落とし口2か所の建物を計算したら3か所必要と分かったとします。今の桝の位置を使えるなら、2か所のまま大きい組み合わせに替えたほうが工事は収まりやすくなります。
例2の片流れ(軒樋10m、軒から桝まで6mと仮定)で、2つの案の数量を比べると次のとおりです。
| 項目 | 丸105×3か所 | 丸120×2か所 |
|---|---|---|
| 軒樋 | 10m | 10m |
| 竪樋 | 18m(6m×3) | 12m(6m×2) |
| 集水器 | 3個 | 2個 |
| エルボ・呼び樋 | 3組 | 2組 |
| 竪樋の金具 | 3本分 | 2本分 |
| 雨水桝 | 3か所必要(既存が2か所なら1か所追加) | 2か所 |
単価は丸120のほうが上がりますが、桝の追加やはつりが要らなければ、総額は収まりやすくなります。比べるときは、自社の単価で積算に入れて確かめてください。
落とし口の位置で負担をそろえる
同じ数でも、位置で1か所あたりの負担は変わります。長さ10mの軒樋の端に1か所だと、10m分の水が片方向に流れ、集水器の手前で水が深くなります。真ん中寄りに置いて両側から流せば、片側5m分ずつになります。
落とし口が2か所以上なら、それぞれが受け持つ屋根の面積がそろうように配置します。長い軒樋を端の1か所だけで受けると、「いつも同じ所からあふれる」原因になります。落とし口の間隔は、軒樋の伸び縮みの対策として製品ごとに決まりがある場合もあります(積水化学は製品により「落とし口の間16m以下」など)。施工説明書で確かめてください。
排水先と干渉を先に確かめる
竪樋を立てられない面があると、計画が変わります。玄関の正面で見た目が合わない、隣地が近くて金具が出せない、といった制約は図面の段階で拾います。排水先は次の順で確かめます。
- 雨水桝・浸透桝の位置と数を図面で見る
- 改修なら、桝の蓋を開けて口径・深さ・横引き管の向きを見る
- 竪樋の予定位置から桝までの距離と、勾配を取れる深さがあるかを見る
- 桝が足りなければ、増やせる位置を確かめる
改修では2番を先にやるかどうかで結果が変わります。着工後に「桝がない」と分かると、土間のはつりが追加になります。室外機・給湯器・電気メーター・散水栓などの位置も、外観の写真に落として、竪樋の線と重ならないか見ておきます。
点検と掃除のしやすさも、位置を決めるときに考えます。2階の集水器を掃除するたびに足場やはしごが要るのは現実的ではありません。1階の下屋やベランダから手が届く位置に集水器を置けると、引き渡し後の手入れが楽になり、詰まりによるあふれも減らせます。
雨樋の勾配・金具と、あふれる原因の切り分け
雨樋の勾配は表の前提に合わせる
軒樋には、集水器へ向けて緩い勾配(水勾配)をつけます。表の値は水勾配を前提にしているので、施工でその勾配が取れないと、表どおりには流れません。パナソニックの表の5/1000なら、10mで50mm下がります。積水化学の住宅用の1/500なら、10mで20mmです。軒先と平行に見せたいなどで勾配をほとんど取れないときは、表の「1/1000」の値で選びます。
長いスパンでは、真ん中に集水器を置いて左右に振り分けると、高低差を半分にできます。勾配は水糸を張って両端の高さを決めてから、金具を順に付けて出します。
金具のピッチと下地
金具の間隔が広すぎると、雨どいがたわみます。たわんだ所は勾配が逆になり、水と土砂が残ります。金具のピッチは製品の指定に従い、雪が載る地域では指定より詰める判断もあります。
改修では、金具を留める鼻隠し・破風の状態を先に見てください。下地が腐っていたり、古いビス穴で木が痩せていたりすると、金具が効きません。下地の補強や板金巻きを見積りに入れるかどうかは、現地調査の段階で決めます。
あふれる原因はサイズ不足だけではない
「あふれる」と相談を受けたら、原因を切り分けてから直し方を決めます。
| 原因 | 見分け方 | 直し方の方向 |
|---|---|---|
| サイズ不足 | 強い雨のときだけ、軒樋全体からあふれる | 落とし口を増やす、大きい組み合わせにする |
| 詰まり | 弱い雨でもあふれる、特定の所だけ | 清掃、落ち葉よけ、桝の点検 |
| 勾配の不良・たわみ | 晴れた日に水が残っている所がある | 金具を足す・付け直す、勾配の取り直し |
| 飛び越え | 軒樋の外側の地面だけが濡れている | 軒樋の位置・出の見直し |
急勾配の金属屋根では、軒先から水が勢いよく飛び、軒樋を越えることがあります。これは計算では出てこないので、同じ勾配・同じ屋根材の過去の現場で問題がなかったかを確かめるのが早い方法です。雪の多い地域では、積雪やつららの重みで雨どいが変形することもあり、軒樋を付けずに落雪させる、スノーダクトにするなど、地域の標準に合わせた判断が入ります。
引き渡し時に施主へ渡す点検・清掃の1枚
詰まりや金具の緩みは、早く気づけば小さな手直しで済むことが多い不具合です。引き渡しのときに点検と清掃のやり方を1枚にして施主に渡しておくと、連絡が早く来て、上の表での切り分けもしやすくなります。1枚に載せる中身は次の4つです。
1. 点検の手順(地面やベランダから手が届く軒樋だけ)
- 集水器と反対側の軒樋の端から、ホースで水を流す
- 水が軒樋を伝って集水器に集まり、落とし口から竪樋へ入るかを見る
- 竪樋の下の端から桝まで水が抜けるか、途中の継手から漏れていないかを見る
- 水が止まる所やあふれる所があれば、その位置を写真に撮って連絡してもらう
2. 劣化のサイン(地上から見て分かるもの)
- 軒樋・竪樋の割れやひび
- 継手の外れ、つなぎ目からの水漏れ
- 金具の緩み、軒樋が外れかけている
- 軒樋のたわみ(真っすぐに見えず波打っている)
- 晴れた日にも軒樋に水がたまっている
3. 清掃の時期
- 落ち葉の多い立地では、落葉期が終わったあとに集水器と軒樋を見てもらう
- 台風や大雪のあとにも、外れ・変形・詰まりがないかを見てもらう
4. 施主に任せず業者が行う範囲
- 2階の軒樋・集水器の点検と清掃
- はしごや脚立が要る作業、屋根に上る作業
- 金具の付け直し、継手の交換、勾配の取り直し
点検の間隔や交換の目安は、会社の状況や使った製品によって異なります。1枚の下に次の欄を作り、自社の標準とメーカーの施工説明書で決めた値を記入してください。
| 項目 | 記入する値 |
|---|---|
| 定期点検の時期 | (自社の標準とメーカーの施工説明書で決めた値を記入する) |
| 清掃の目安 | (自社の標準とメーカーの施工説明書で決めた値を記入する) |
| 補修・交換を考える目安 | (自社の標準とメーカーの施工説明書で決めた値を記入する) |
| 連絡先 | 会社名・担当者・電話番号 |
計算例:3つの屋根で雨どいのサイズをたどる
東京都(120mm/h)で、水勾配をとる標準の納まりとします。候補はパナソニックの半丸2種類で、120mm/hでの落とし口1か所あたりの面積は、アイアン丸105(竪樋60・75)が37㎡、アイアン丸120(竪樋75・90)が56㎡です(水勾配5/1000。2026年9月時点の公開値)。
例1 総2階・切妻(屋根10m×8m)
軒の出を含む屋根の水平投影面積は 10 × 8 = 80㎡ です。棟で2面に分かれるので、1面あたり40㎡、軒樋は各面10mです。
- 丸105:40 ÷ 37 = 1.08 → 1面に2か所、建物全体で4か所
- 丸120:40 ÷ 56 = 0.71 → 1面に1か所、建物全体で2か所
丸105で2か所にするなら、1か所が軒5m分(20㎡)を受けるように置きます。雨水の量は1面で 40 × 120 ÷ 3,600 ≒ 1.33L/秒(1分に約80L)です。
例2 片流れ(屋根10m×9m)
1面の水がすべて1本の軒樋に集まるので、90㎡をそのまま受けます。
- 丸105:90 ÷ 37 = 2.43 → 3か所
- 丸120:90 ÷ 56 = 1.61 → 2か所
建物の大きさは例1と近いのに、軒樋1本の負担は2倍以上です。既存や近所と同じ105を2か所で付けると、足りません。
例3 下屋に2階の屋根の水が落ちる場合
下屋が 5m × 2m = 10㎡、その上の2階の屋根の1面 5m × 4m = 20㎡ の水が下屋に落ちるとします。下屋の軒樋が受け持つのは 10 + 20 = 30㎡ です。
丸105なら 30 ÷ 37 = 0.81 → 1か所で計算上は足ります。ただ、2階の竪樋から落ちた水は下屋の一点に集まります。下屋の集水器は、2階の竪樋の落ち口の真下を避けて離して置くと、水が深くなりにくくなります。下屋に2階の外壁が接しているなら、壁の面積の半分を足すのも忘れないでください。
無料ツールで同じ条件を入れると、丸105・丸120以外の形の軒樋も含めて、落とし口の数ごとに足りるいちばん小さい組み合わせが出ます。
無料ツール「雨樋のサイズ選定」で試算する
面ごとに表を引く作業は、面が増えると時間がかかります。サイトボード(SITE BOARD)の無料ツール「雨樋のサイズ選定」は、ここまでの計算をまとめて行います。登録なしでも使えます(1日に使える回数に上限があります)。
入力の手順
- 地域(都道府県)を選びます。パナソニックの地域別の降雨強度が入ります。設計図などで指定があるときは「降雨強度を入れる」で数字を入れます
- 屋根面積の測り方を「勾配なりの面積」か「水平投影面積」から選びます。勾配なりなら、面ごとに勾配(寸)も入れると水平投影面積に直して計算します
- 軒樋1本ごとに1行で、流れ込む屋根の面積を入れます(「面積で入れる」か「縦×横で入れる」)。切妻なら2行、寄棟なら4行です。上から流れ込む屋根は、専用の欄がないので、その面積を足して入れます
- 必要なら「軒の長さ」と「屋根の上の壁」を入れます。壁は面積の半分が足されます
- 軒樋の水勾配を「水勾配をとる(標準)」か「水勾配がほぼ無い」から選び、「計算する」を押します
出る結果と、出ないもの
結果には、面ごとと合計の雨水の量(L/秒)、計算に使った面積が出ます。メーカー(パナソニック、積水化学の住宅用と大型用)ごとに、落とし口の数ごとの足りるいちばん小さい組み合わせと、1か所あたりの面積が出ます。すべての組み合わせの一覧も見られます。軒の長さを入れたときは、落とし口1か所が受け持つ軒の長さの目安も出ます。組み合わせを押すと、アニメーションで「足りる」か「あふれる」かを確かめられます。結果は「印刷・PDF」と「結果のリンクをコピー」で残せます。
たとえば例1の切妻を、東京都・「水平投影面積」・40㎡の行を2つ・軒の長さ10mで入れると、雨水の量は1面あたり約1.33L/秒、合計約2.67L/秒と出ます。メーカーでパナソニックを選ぶと、落とし口1か所・2か所・3か所のそれぞれで足りるいちばん小さい組み合わせが並びます。2か所なら1か所あたり20㎡、軒は約5mずつです。すべての組み合わせの一覧を見ると、アイアン丸 105は「37㎡まで」「2か所」と出ます。
出ないものもあります。軒樋・竪樋の注文する長さや部材の数は出ません。積算への取り込みも、このツールには今のところありません。長さは、現場の実測や図面から拾ってください。
結果の使い方と限界
結果は目安で、製品の可否を保証するものではありません。最終的な選定は、設計図とメーカーの最新の資料で確かめてください。そのうえで、次の場面で使えます。
- 施主への説明:印刷して「屋根○㎡、降雨強度○mm/hで計算し、落とし口を2か所から3か所に増やします」と数字で示す
- 現場への指示:どの面に何か所落とし口を付けるかを紙で渡す。口で伝えるより間違いが減る
- 社内の記録:なぜそのサイズにしたかを残す。数年後に相談が来たとき、当時の判断が分かる
雨どい工事の数量を積算・見積りにつなげる
長さと部材は実測と図面から拾う
サイズと落とし口の数が決まったら、注文と見積りのための数量を拾います。改修なら、現地調査で次のものを測って写真に残しておくと、事務所に戻ってから拾い直さずに済みます。
- 面ごとの軒の長さと、軒から地面(桝)までの高さ
- 今の落とし口の数と位置、竪樋の通り道
- 今の雨どいのメーカー・シリーズ(部分交換なら型番まで)
- 鼻隠し・破風の傷み、近くの木や室外機の位置
拾い方は次のとおりです。
- 軒樋:軒の長さの合計。例1なら 10m × 2面 = 20m。継手・止まり・曲がりの数も数える
- 竪樋:落とし口の数 × 軒から桝までの長さ。エルボ・呼び樋も数える
- 集水器:落とし口の数
- 金具:軒の長さ ÷ 製品指定のピッチ(端の分を足す)
例1を丸120・1面1か所で、軒から桝まで6mとした場合の入力例です。
| 行 | 費目 | 数量の例 |
|---|---|---|
| 見出し「雨樋工事」 | — | — |
| 軒樋(製品名・呼び寸法) | 材料費 | 20m |
| 竪樋(製品名・径) | 材料費 | 12m(6m × 2本) |
| 集水器・エルボ・継手 | 材料費 | 各個数 |
| 雨樋取付手間 | 労務費 | 一式または m |
サイトボードの積算に入れる
サイトボードでは、サイドバー「施工管理」>「積算」で、材料費・労務費・外注費・経費を原価で積み上げ、諸経費を足して工事原価を出します。

一覧の右上「+ 新規作成」を押すと、見出し行・明細行3行・小計行の5行が並んだ状態で開きます。案件を選ばないと保存できないので、先に案件を選びます。

品名の欄に入力すると、過去の積算と「資材費」マスタから候補が出ます。過去の積算の候補を選ぶと仕様・単位・単価・費目がまとめて入り、「資材」の候補を選ぶとマスタの仕入単価が原価単価として入ります。小計行を雨どいの行の下に置くと、雨どい工事だけの合計が出ます。
計算に使った屋根面積・降雨強度・参照した表は、「備考(社内用)」に書いておくと、あとで「なぜ120にしたのか」と聞かれても答えられます。備考は見積りには引き継がれません。
積算が固まったら、編集画面の上部で利率(初期値20%)を入れて「見積り(下書き)を作成」を押します。

提出単価は 原価 ×(1 + 利率)で計算されます。費目が「材料費」の行は見積りの「資材費(原価)」に、労務費・外注費・経費の行は「施工費(原価)」に入ります。見出し行は引き継がれますが、小計行は引き継がれないので、必要なら見積り側で入れ直してください。積算は仕入の原価が見える画面です。「設定」>「ユーザー管理」で権限「積算」を配る相手は、原価を見せてよい人に絞ってください。
屋根・板金のツールとあわせて使う
屋根の葺き替えと一緒に雨どいを替える現場では、ほかの無料ツールも使えます。「屋根材の数量計算」と「役物の板取り・コイル計算」は、ログインして計算した結果を、積算の新規作成画面に取り込めます(ボタンは「積算に取り込む」「選んだパターンで積算に取り込む」。権限「積算」が必要です)。屋根材のツールは見出し「屋根工事」の下に屋根材・ルーフィング・役物と屋根葺き手間の行が入り、役物のツールは見出し「板金役物」の下にコイルと役物ごとの長さの行が入ります。
屋根材の数量計算
屋根の形をイラストから選び、図の記号の寸法と勾配を入れるだけで、屋根面積、屋根材の枚数・本数、ルーフィングの巻数、棟・隅棟・谷などの役物の長さと貫板の本数を自動で計算。複合屋根(L字・T字・コの字)・棟違い・下屋にも対応し、割付図つきで、施工の決まりごとはAIが読み取ります。
ツールを使う
役物の展開幅の考え方は役物の展開幅の出し方、ガルバリウム鋼板の重さは板厚別のkg/㎡早見表にまとめています。
役物の板取り・コイル計算
水切り・唐草・ケラバなどの役物の展開幅・長さ・本数から、コイルからの板取り、何mのコイルを何本注文すればよいか、鋼板の重さまで自動で計算。ガルバリウム鋼板・銅板・ステンレスに対応し、手書きの役物の図はAIが読み取ります。
ツールを使う
明日からできること:自社の雨どいの標準を1枚にする
物件ごとに毎回ゼロから計算するのは大変です。よく建てる形ごとに、標準の雨どいのサイズと落とし口の数を1枚にまとめておくと、担当者が変わっても判断がぶれません。
| 建物の条件 | 軒樋 × 竪樋 | 落とし口 |
|---|---|---|
| 総2階・切妻・1面○㎡まで | ○○ × ○○ | 1面○か所 |
| 片流れ・○㎡まで | ○○ × ○○ | ○か所 |
| 下屋あり(2階から流入) | ○○ × ○○ | 下屋に○か所 |
○の所は、自社で採用する降雨強度と、よく使う製品の表から埋めてください。標準に収まる物件はそのまま拾い、外れる物件だけ個別に計算します。
担当者ごとに降雨強度の見込みが違うと、同じ大きさの家でも雨どいの見積りの中身が変わってしまいます。営業エリアで使う値を会社として1つ決め、山あいや海沿いなど条件が大きく違う現場だけ個別に計算する、という運用にすると、手間と精度のつり合いが取れます。元請や施主から「前の現場と違う」と言われたときも、決めた値と表を見せれば説明が一度で済みます。
明日、事務所で次の3つから始めてみてください。
- 営業エリアで採用する降雨強度を1つ決める(迷ったら、パナソニックの地域別の値を確かめる)
- よく使う製品の排水能力表を印刷して、120mm/hなど自社の値の列に印を付ける
- 過去に「あふれた」と連絡があった現場を書き出し、原因がサイズ不足・勾配の不良・詰まりのどれだったかを記録する
記録を工程ごとの日報や案件に残しておくと、あとで探せます。施工管理の記録の残し方は電話・紙の日報・写真集めの手間を施工管理システムで減らす方法でも紹介しています。
積算と見積りを使うには、サイトボードのアカウントが必要です。無料で使い始めるから、メールアドレスに届いた認証コードを入れ、初期設定で会社名・お名前・パスワードを入れると使い始められます。機能とプランの対応は料金プランで確かめてください。